3失点は多すぎる ~ 第17節・ホーム新潟戦 |  うさぎおやじ日記

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 FC町田ゼルビアのことなど、気の向くままに

5月を無敗で終えたわれらがFC町田ゼルビア、アルビレックス新潟を野津田に迎えました。

浦和戦で決勝PKを決めた下田がベンチ外となり契約上出られなかった柴戸がスタメン復帰。このところベンチを含めて大きな変更はない。

開始間もなくから昌子と鈴木孝司のマッチアップが見られた。昨年の天皇杯では孝司はメンバーにいなかったはずで、その時にいた太田修介の名前がこの日は無い。

 

前半の途中まではこちらが優勢に試合を進めていたように感じます。平河が変わらずキレのあるドリブルで新潟のサイドを脅かしていました。コーナーポストを蹴って破壊してしまい、ゼルビアのスタッフが予備を持って芝生を走る場面なども見られましたね。

 

それまで大きなチャンスは作らせていなかったと思うのですが、24分先制点を許してしまいます。ドリブルで駆け上がってフィニッシュまで持って行った小見という選手、天皇杯で90分の決勝ゴールを奪われた彼だったのですね。ゼルビアの守備の人数は足りていたような気がするのですが、見事にやられてしまいました。

さらに立て続けに大ピンチ。ミンギュの出した横へのボールが小見にパスしたかたちになると、クロスから谷口のヘディングシュート。谷が前へ出ていたので昌子が急いでカバーに入らなかったら、危うく2点目を失うところでした。昌子が頭でクリアした位置はほぼゴールライン上だったのではないでしょうか。

 

チームがバタバタしていたところで、すぐに同点にできたのは大きかった。自陣のゴール前からのロングカウンター、一度は相手に引っかかって潰えたかと思われましたが鈴木準弥から平河につながって、最後は冷静に藤尾翔太へパス。迫力のある攻撃が完結しました。

悪い流れになりかけたのをふりだしにもどし、再び熱気を帯びる観客席。せめてこのまま前半を終わらせたかったのですが45分に2点目を失いました。これは痛かったね。

 

ハーフタイムには藤本に代えてナサンホ。後半も立ち上がりに藤尾のパスから平河のシュートで新潟ゴールに迫りますがキーパーにセーブされます。次の得点がどちらに入るかというところで、こちらは決めきれず。それは相手のものになってしまいました。52分、新潟のフリーキックのボールをミンギュがオウンゴール。この場面は仕方なかったのかなとも思いますが、前半のミスも含めてこの日のミンギュはあまり良くなかった印象です。

 

2点を追うことになって3枚替え。

この交代以後、新潟のペナルティーエリア付近でいくつか期待感を抱かせるプレーはありました。

少し下がってボール受けたナサンホが振り向きざまに前方の平河へパスを送るとシュートはポスト。はね返りを荒木が打つがフィールドプレイヤーにブロックされます。さらにそこへエリキが詰めますが打ち切れない。

 

藤尾に変わってデュークが入り、これで交代枠を使い切り、後はとにかく攻めるのみ。ヘンリーも攻撃に絡む場面が多く見られ、あわやというヘディングシュートも放ちました。勝利が厳しくなった終盤の中、攻守での彼の躍動はメインスタンドから近かっただけに、この日の数少ない収穫に映りました。

J1で初めての3失点。守備陣だけの責任ではないのでしょうが、ミスの目立った90分だったように感じます。しかし考えれば初昇格のゼルビアがこれまで良く守っていたとも言えるのではないでしょうか。

次のリーグ戦までは2週間、ルヴァンという実戦も含めてそこへ向けて修正の時間は十分にある。この敗戦を糧にしてまた良いゲームを見せてくれることを信じたいと思います。

 

 

デュークと交流するトーマスデン、そう言えばオーストラリアの選手でしたね。

 

そして鈴木孝司。

彼がゼルビアを契約満了になった時、こうしてJ1で再会する日が来るとはたぶんお互いに思わなかったですよね。


【試合日6・1  1位 勝ち点35】

【DAZN実況・小松正英  解説・永井雄一郎】


2024・6・2