10人でも耐えて勝利 ~ 第7節・アウェイ川崎戦 |  うさぎおやじ日記

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 FC町田ゼルビアのことなど、気の向くままに

われらがFC町田ゼルビアは川崎フロンターレ戦。距離は近くてもこれまで遠く感じていたアウェイの地での対戦です。

下がスタジアムで表示されたここまでの順位表。まさか私たちの方が上でこの時を迎えるとは開幕前には思いもしませんでした。

 

スタメンです。広島戦で思うようにいかなかったからか、再び4バックへともどしてきました。

平河・藤尾のふたりはパリ五輪を懸けた代表に選ばれたため、この試合後にしばらく離脱することになりました。同じく選ばれた自チームの高井選手だけでなく、彼らのことも紹介して下さった川崎の運営に感謝したいと思います。

 

相馬さんの監督就任から始まって昨年は松井が期限付き移籍で来てくれるなど、これまでいろいろ縁のあった両クラブ。ついについに公式戦での初対戦のキックオフを迎えようとしています。

なかなか調子が上がっていないらしいですが、それでももちろん近年のJ1をリードしてきた川崎。パスを廻されまくって翻弄され、大敗を喫するかもという不安がありました。しかし前節の敗戦を引きずらず果敢に戦うゼルビア。32分に先制に成功。仙頭の前方へのパスを受けた藤本がグラウンダーのクロスを送るとそこへ藤尾

後から映像を観るとチョンソンリョンが飛び出せばキャッチできたようにも思えたのですが、走り込んで来た味方が触りそうなので躊躇したんですかね。

 

藤尾のゴールのみならず、前半はこちらの方がかなり得点の匂いが感じられました。角度的に難しかったのでしょうが、藤本のシュートがサイドネットを襲う場面は惜しかった。これも映像で判ったのですが、上がったミンギュの足下にボールがこぼれたところなどももう少しでしたね。

 

予想外と言っては怒られそうですが、リードして後半へ。今シーズンもう何度もこういう展開は経験しているわけですが、それでもやっぱり慣れません。相手が相手でもありますし。

 

そしてその後半キックオフからわずか5分後に再びネットを揺らす藤尾。今度はヘディングで。

遠かった1点目と違って今度はゼルビアサポーターの目の前のゴールです。歓喜に沸くスタンド、興奮した私も呼吸困難になりそうでした(笑)

ところがところが、スコアボードにも2の文字が記されたというのに取り消しです。再開時の川崎のフリーキックの位置を見ると、かなり前のところでオフサイドだったようです。これがオフサイドディレイというやつか・・・

 

後半も半分ほど過ぎたところで、こちらの選手交代と同じタイミングで川崎は家長を下げました。入ったのは小林悠。町田市出身の彼には、ゼルビア在籍経験のある上福元と共に試合前に拍手が送られていましたね。

その小林が裏へ抜けたところにスルーパスが出ると、飛び出して倒してしまったのが谷。ペナルティーエリア外なのでPKではないですが、一発退場となってしまいます。

代わりに入る福井に対し、頼むぞと祈るしかありません。

思わぬかたちでJ1デビューとなった福井に加え、昌子と奥山(政)も入りました。藤本・仙頭・鈴木準弥を下げて、残り20分ほどを守ってもらおうというプランなのでしょう。

 

試合終了までの時間がどれだけ長かったことか。アディショナルタイムが8分もあったのですからなおさらです。私の視力では逆側のゴール前はあまりよく見えず、何度もやられたかとあきらめた瞬間がありました。川崎の低いクロスが福井の前を何本横切ったことか。詰められていたら同点になっていてもおかしくなかった。

みんなよくコースを切り、ボールをはね返す。メインスタンド側でプレーしていた奥山は特によく見えましたが、熱い気持ちが伝わってきました。そして川崎の猛攻を最後まで10人で耐え抜いたのです。

福井は突然の出場にも関わらず無失点でやり切ってくれました。日頃の準備の賜物でしょう。

ヒーローインタビューを受けていたため遅れて来た藤尾はゴール裏を背景に自撮り。

素晴らしい相手だからこそ勝利すればうれしい。いつもは遠くで歌われているのを聞いているだけの私も、この日は久しぶりに町田市歌を歌いました。

果たして来年もここへ来られるのだろうかと、心配することなく等々力を後にできる現状がありがたい。

 

【試合日4・7  1位 勝ち点16】

【DAZN実況・喜谷知純  解説・坪井慶介】


2024・4・8