J1開幕勝利が逃げて行く ~ 第1節・ホームG大阪戦 |  うさぎおやじ日記

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 FC町田ゼルビアのことなど、気の向くままに

われらがFC町田ゼルビアにとってJ1初挑戦のシーズン、ガンバ大阪さんを野津田(町田GIONスタジアム)にお迎えしました。

ほぼ満員となって最高の雰囲気がつくられました。上着を着ているひとが多いことに加えてカラーが似ていて判りにくかったですが、やはりメインスタンドの私の周囲にもガンバサポさんが多くいらしたようです。今年はこれが普通になるのでしょう。

スタメンはこの11人。新加入選手が7人となっています

この時点では知らなかったのですが、昌子はどうやら負傷のようです。また同じくベンチ外だったデュークは外国人枠の都合なのでしょうか?

黒田サッカーは元々ボールを支配する戦術ではありませんが、これまで以上に相手に持たれて耐える時間が長くなる一年になることも想像されました。しかしこの開幕戦の最初の45分は違いました。

キックオフ直後からナサンホのクロスに仙頭のシュートでコーナーキックを得ると、立て続けにもう一回。ゴールとはなりませんでしたがゼルビアの攻撃が続きます。翁長がいなくなっても林がロングスローを入れる。オセフンのポストプレーも有効ですし機を見ては柴戸もゴール前に上がってくる。新加入選手だけでなく平河とバイロンの両翼はJ1でも相手の脅威になり得ることが証明されました。

後ろでは昌子が不在でもミンギュとドレシェヴィッチのコンビはしっかりとゴール前を固めてくれます。もっとも前半は守備機会がそう多くなかったかと思いますが。

 

J1に上がったのだなとあらためて感じたのが17分の先制点の場面。サンホが相手のハンドをアピールしているのは見えましたが、主審がこちら(メインスタンド側)に走ってくる理由がすぐにはわかりませんでした。オンフィールドレビューだったのですね。

そして判定はPK。このメンバーだと誰が蹴るのだろうと思いましたが、鈴木準弥でした。

早くも生れました歴史に刻まれるゼルビアのJ1初ゴール!それも野津田で初めて適用されたVARによって。

リードして大いに沸く野津田で、この試合の演出としてメインスタンド脇で振られていた大旗が力強く舞っています。

 

先制直後にはピンチもありましたが谷の好セービングで難を逃れます。ただしばらくしてサンホが負傷で担架で運ばれ早くも藤尾がピッチへ。交代があっても攻撃力的には問題ないのですが、怪我の程度が心配されます。

 

ほとんどがこちらの攻撃の時間だったように感じた45分、シュート数は13対2と圧倒していたようです。それだけにもう1点取っておけたらと、特に試合後は思わないではいられません。

 

ハーフタイムに登場した女性たち、「僕が見たかった青空」というグループ名なのですね。新たにトップパートナーになって下さったエイベックス所属とのことですが、自分はアイドルや音楽に疎くて、どれだけすごいことなのかあまり実感できていないのです。どうもすいません。

さて後半の開始です。あちらも修正してくるでしょうからいつまでも上手くいくなどと楽観はしていませんでした。それでも鈴木準弥の出足の良さからボールを奪取して攻撃につなげるなど、まだゼルビアペースの様相です。

それが暗転したのが60分、前半にイエローをもらっていた仙頭が2枚目を受けて退場になってから。セフンを下げて下田を入れますがここからはガンバの攻撃に耐え忍ぶ30分間。宇佐美が交代で入ったことであちらは勢いを強めています。

 

フィールドプレイヤーの体を張った守りと谷のセーブ、なんとかしのいでいましたが84分についに失点。ボックスのやや外で与えてしまったフリーキックを、ほめるしかない軌道でネットを揺らしたのは宇佐美。12年ぶりにガンバの背番号7にやられました。これがJ1の、それも代表や海外も経験している選手のクオリティか。

 

このフリーキックの直前に、黒田監督はバイロンと藤尾に代えて藤本と望月を入れていました。

この日の登録18人の内で、もっとも意外だったのはこの望月ヘンリー海輝ではないでしょうか。太田宏介さんが絶賛していたようですが、実力者を多く集めた今年の陣容でまさかルーキーが開幕戦のピッチに立つとは予想もしていませんでした。

ポテンシャルはあるのでしょうが、この試合では対面する相手に苦労しているように見えました。今後に期待ですね。

 

試合は結局1対1のまま引き分けです。

終盤は逆転されてもおかしくない状況でしたが、なんとか最後まで防いでくれた選手たち、特に谷はやはり特別なキーパーなのだと証明してくれました。ガンバサポーターを背にしての後半はやりにくかったかと想像されますが、頼み込んでこの試合に出られる契約にしてもらったというのですから覚悟もあったことでしょう。

 

J1でもしっかり戦えるところを見せてくれた選手たち、おつかれさまでした。ゼルビアサポーターに希望を与えてくれたと思っていますよ。

ベンチ外だった昌子が谷と共に古巣にあいさつに行くすがたがありました。

 

最後にアウェイ名古屋戦をはさんでの、次回ホームゲームの告知。何だか毎週が天皇杯みたいだな。


【試合日2・24  9位タイ 勝ち点1】

【DAZN実況・野村明弘  解説・播戸竜二】


2024・2・25