新説『日本昔話』2 | 兎王達の夏

新説『日本昔話』2

むかぁし昔の事じゃった…

昔話史上、他に類を見ないわがまま娘を覚えているだろうか…

はっきり言って、奴はワルである…。

2ヶ月ほどまえ、うさぎ王が彼女の素性を明らかに解明したのを覚えているだろうか?

月に帰ったとされているが、

そんな人間いるはずがない…。

わがままが過ぎて、海に捨てられたのが正しい。

月とは、彼女を偲ぶ男達の間で、

かぐやちゃんは、あのお星様になったんだよ…

失恋の傷を慰め合う男たちの間で

ささやかれた言葉が、後の時代に言い伝えとして残った形である…。


では、かぐや姫は死んでしまったのだろうか?

あのワルが、その程度で死ぬはずがない。


一説には、そのまま海底に男の花園『竜宮城』を作って『乙姫』を名乗ったと言うが、

確かに恩返しすると、男を自分の家に連れ込んで、あげくの果てには、ジジイになるほど精気をすいとってしまう様は、

『かぐや姫』時代よりも、若干年齢を重ねた、あのワルの姿だという様が、手にとるようにわかる。

しかし、海底の城と道先案内人の亀が気に入らない。

そんな現実離れに騙される我々ではないのだ。

竜宮城とは無人島ではないのか?

ここである仮説が立ち上がった。

海の底で息ができるか!

という証明式が成り立つ。

そして、亀は人を案内するはずがない。

恐らく『乙姫』の奴隷。

亀男くんだろう…。

ブリーフに亀甲縛り…。

あのワルなら、やりかねない…。

しかし、竜宮城と呼ばれた無人島での彼らの生活は、

たまに人をさらう程度のもので、

外界遮断型の『引きこもり』の語源とも呼ばれるもので、

決して優しいおじいさん、おばあさんの幸せを害するものではなかった。




この物語は日本一の悪女かぐやと

一寸法師と呼ばれたコチンピラの

永遠の愛を描いた作品である。



続く。