まぁ~~、教義をまたいで存在する天使さんのお名前はたっくさんありますねぇ...流れ星
絵画として描かれている天使さんは、カトリック教会で天使暦の中に認められた天使さんが基本ですから、ユダヤ世界やカバラの世界でしか認められていない方々に関しては美術とは無関係になってしまいがち...。
昔は必要がなければ絵画や美術が遺されることはなかったでしょうから、ある意味職業絵描きになれるかどうか...という部分がアーティストには死活問題だったんでしょう。
創作できるかどうか...。
材料だけでも入手するには大変な時代でしたから、そう考えると今は恵まれていると言ってもいいでしょうね黄色い花
ネットで検索すれば、たいがいの画材は調べることも買うこともできるのですから...。

☆under the Polar Star☆
「聖マタイと天使」 Caravaggio
天使との遭遇は、それこそ驚きと奇跡の瞬間なんでしょうね~。
なんて生々しいシーンなんでしょキラキラ

ラジエル
「神の秘密」
「神秘の天使」
という意味のお名前です。
カバラとラビの教義、聖書外典、エノク書では重要な役割を担っている天使さんです。
なんとその名も「天使ラジエルの書」という文献が存在したそうですbook.
この文献がかなり重要かつ神秘に満ちていますキラキラ
この「ラジエルの書」はほかの天使さんですらご存じない宇宙の秘密をすべて網羅している書なんだそうです。
この書からエノクは天上の知識を学んだとされていますし、ノアはラファエルからこの書を与えられて、方舟を作ったと言われています
ということで、なんだかすごい書物です。
この「天使ラジエルの書」は継承されたそうなのですが、突然行方不明になっています。
まずアブラハムへ、そしてヤコブ、レビ、モーセ、ヨシュアからソロモン王が最後。
無いから余計に憧れる思い、ということなんでしょうか...。
古代ユダヤではとても人気があったので、「天使ラジエルの書」という名称の書物を持ち歩いたり、枕の下に入れてお守りにしたり、という習慣もあったそうです。
それくらい魅力のある書物だったのですから、ラジエルという天使さんへの思いはユダヤ世界では大きなものだったのでしょう。

☆under the Polar Star☆
「エジプトへの逃避途上の休息」 Caravaggio

カラヴァッジョの絵は触れられそうな質感が素敵ですキラキラ
絵描きさんの力による、見ている側の幸福感や想像の世界への旅はありがたいものがあります虹
ラジエルはカトリック世界では取り上げられないので、芸術の世界にも登場しません。
人間の認識とは、時代背景やその社会の文化的、宗教的、政治的な状況に左右されます。
なんと不確かな世界なんでしょう。
知っていると思っていることは、ある意味制限されたものである可能性は大きい、ということ。
より柔軟に世界を知ろうと思うと...その方法や道のりは本当に難しいんでしょうね...。


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