天使のお名前を元に調べていくと、知らないお名前もたくさん!
(いや、元々そんなに天使さんについて知らないから当たり前なんですが...。)
そのおひとり、
ラグエル
「神の友」という意味のお名前です。
ですが、とても不思議な立場に置かれているようです。
天使の監督者である、という役割を持っていながら、「世界と光明のために復讐する天使」という見方もされているのだとか...。
天使の世界観に「復讐」という言葉があるのも不思議ですね。

エノク第一書では、ミカエル、ラファエル、スリエルと4人で天使の善行を監督する大天使とされています。
惰天使が審判を待つために閉じ込められている第2天を管理しているそうです。
ラグエルは過ちを犯した天使たちに裁きを下す手助けをするお仕事も持っているとか...。
そして、エノク書では大地の天使、とされているそうです。

☆under the Polar Star☆-"Dawn"
"Dawn" Evelyn De Morgan


天使崇拝、という面はキリスト教という世界ではとても慎重に扱われてきた面があります。
偶像崇拝を(一応)禁じているので、あまりにその力が強くなってしまうのは脅威でもあったでしょうし、カトリック教会では何度も論議になってきた歴史があります。
現代、私たちが気軽に天使の画像やお名前を使うこととはずいぶん違った意味合いを持っていたと想像できます。
ラグエルは、745年の教会会議で天使暦からはずされてしまったのですが、天使の善行を監督するというお仕事を担っているのに、不当な扱いになってしまったということも言えますね...。
それもこれも、あまりに多くの天使を崇拝していくことは、何かの不都合があったのかもしれません。
それくらい、天使さんはたくさんおられるようです流れ星
しかも、色々な書物、教義にまたがって...虹
そこもまた不思議な存在で、魅力を感じさせて頂けるということになるのでしょう。
姿を変え、教義をも超え...。

☆under the Polar Star☆
"An Angel Piping to the Souls in Hell"Evelyn De Morgan

天使の絵画にはよく描かれるラッパを吹いているシーン。
ラグエルもラッパを吹く役目があるそうですラッパキラキラ

「それから神はこう言って天使ラグエルを使わされる。
『行け、寒さと雪と 氷の天使たちのためにラッパを奏で、彼らの左側にあるあらゆる憤怒を沈めてしまうのだ』と」
外典ヨハネの黙示録


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