下級三隊の天使さんの中でも第八階級、第九階級の方の中には馴染みのあるお名前を見ることができます。
そして(やっと!)絵画やデザインにもよく登場されるので、眼にすることが多いのです。
ですので、天使と言やぁ~〇〇でしょ!とか△△よ!と思われることもあるのでは...。
(アイドル並み)
これは人間に近いところにおられる、ということもありますが、絵画やデザインに登場するその回数ゆえではないか、と私は感じています。
やっぱり眼からの情報、というのは人間にとっては大きい、と痛感します。

第八階級は大天使です。
アークエンジェル。
ギリシャ語で「使者の長」「卓越した使者」を意味するarchangelos(アルハンゲロス)が語源です。
神と人間を結ぶ連絡係を担っておられる存在です。
宗教界などの偉大な人物=聖者に守護天使を送る役目も持っているそうです。
大天使、という名称は旧約聖書には登場しておらず、新約聖書には2回ほどの表記が見かけられるのみだそうです。
エノクの書には記述があるそうです。
大四天使としてお名前が挙がるのは、
ミカエル
ラファエル
ガブリエル
ウリエル
そこに3人が加わると大七天使、という有力とされている天使さんとなります。
どなたのお名前が入るのか、というのは教義や聖典で変化するので、ここが混乱の元になりますね...。
(私たちのように違う文化から見ている立場ですと...情報だけですものね...)

「失楽園」(ジョン・ミルトン)の挿絵。
大天使ラファエル
☆under the Polar Star☆-「失楽園」挿絵1

姿の特徴としては、2枚の翼を持っていて、黄金のベルトをつけて、先のとがった投げやりを持つ鎧姿の兵士であるか、1アルバを来た米2助祭のような姿、とのことです。

有名なレオナルド・ダ・ビンチ
「受胎告知」
☆under the Polar Star☆

そして、なぜミカエルが一番人気?があるのか、と不思議に思われませんでしたか??
私個人的には今まで理由を明確には分かっていませんでしたし、特別に調べるということがありませんでしたが、ここにはちゃんと理由がありました。
ミカエルは聖書に名前が出てくる唯一の大天使なのだそうです。
ミカエルの役割にも大きな理由があるのですが、秩序の支配者で闇の権力から教会を守る、ということ、そしてカトリックではミカエルよりも偉大な天使は存在せず、天使長と呼んでいるのだとか。
天使崇拝、はともするとミカエル崇拝ともなっている可能性も高いのでは、と思います。
そのくらいに教会が建築されると、ミカエルの像が描かれたり、形作られてきたのだそうです。
ミカエルに関しては、次の機会にまわしたいと思います。
何せ、情報多し...。

ここから(大天使の階級から)絵画や彫刻もぐん!と増えますね!


1アルバ
くるぶしまでの丈がある、ローブ。
礼拝で着用する衣服。

米2助祭
カトリック教会の教会職務。
司祭に次ぐ職位。

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