古いですね。1969年に作られて映画です。観たのは1970年か1971年だったでしょう。当時はまだ青春時代だったので、花嫁奪還でハッピーエンドだと思っていました。年齢を重ねてから観るとまた違いますね。まだ大学生で就職も決まっていないような21歳くらいで結婚は、現実離れしているし、最後にバスの後部座席に座って、うれしそうだけど、先のことを考えていない、「若げのいたり」といえるようなカップルです。実は、この映画は、大学を「卒業」するのではなくて、ただうるさい親から逃げる、という意味の「卒業」だったんですね。親から逃げてもいいけど、これも現実離れしています。でも、そんなこと考えないで、キャサリン・ロスのウェディングドレスが素敵で、その彼女の手を引っ張って走るダスティン・ホフマンは、いいなあと思いますよね。好きな人と一緒になれてよかったね、という目線でみたほうが、観ているほうもハッピーです。深く考えないで、なによりサイモン&ガーファンクルの音楽を楽しみましょう。昔の映画はこんなにBGMが流れたんですね。懐かしい映画を観られて、とてもハッピーでした。