過去の記録です。


長男は生まれた翌々日に黄疸が重症ぎみとのことで小児科に引き取られて入院(入院って、今までだって入院ではないのか、と私は思ったのですが…)となりました。

助産師さんに、こっちに来て小児科の先生の話を聞いてください、と新生児室に連れてこられて初めて会う小児科の若い先生の説明を受けることに。

ちょっと黄疸の数値が高いみたいです、この黄疸がたちの悪いものなのか生理的な心配のないものなのか調べたいので血液検査をしてもいいですか?

とのこと。

どうぞ。検査してもらうしかないでしょうよ。

とにかく今から光線療法を始めます、とのこと。

赤ちゃんは目隠しをされて服を脱がされて青い光の箱の中にいれられる。

目隠しをされたその姿が、今でいう「楽天カードマン」みたいで…ひたすら心配だったのに私ときたら、その場にいた助産師さんと小児科の先生に「こんな悪役みたいな格好で治療するんですか」と微笑。

この目隠しをすると悲しくなっちゃうお母さんが多いんですよ、と、言われるも、初めて会った人の前で泣いてる場合じゃない。

自分のベッドに戻ってスマホ検索で新生児黄疸を見ながら赤子を思って涙を拭いたが…検索も涙もそこにいる赤ちゃんを救いはしない…。

母子同室なのに、この部屋…
私だけ近くに赤ちゃんがいない…
大部屋 4人部屋。赤ちゃんは3人。

みんなはいいよな、自分の赤ちゃんのお世話ができて。
私も自分の子の顔をみたい。
そばに置いておきたい。

小児科の光線療法の箱、いつでも見に来ていい、と言われているけれど、看護師さんとか忙しそうだしせわしなくてずっと入り浸ってはいられないし…。

そうはいっても時々見に行く。
手を入れる穴があるので、そこから手をいれて触る。
でも、そんなタッチの仕方じゃなくて、抱っこしたいなー。

授乳の時間になると連れてきてもらえる。
ほんの一瞬、光線療法は休憩。
でも、目隠ししたまま。

がんばれ。我が子。

楽天カードマンの姿で哺乳。


そして、また小児科の担当医師から検査結果を聞くことに。
「結果ですねぇ、たちが悪い方の黄疸だったんですよね。お母さんの血液型がO型で、赤ちゃんの血液型が…」
「いえ、私はA型ですけど。」
「え? 本当ですか?」
そう言って電子カルテを改めて見る先生。
間違いがあってはいけないので、とじっくりカルテを見ているけれど…
「妊娠中にした血液検査の結果って聞いてないんですか?」
聞いていません。

確かに、初期にも中期にも後期にも血液検査はした。
でも、不育症もあって普通の人より血液検査が多数回だったので…

結果で対処が必要な場合は言ってくるだろう、と思っていちいち結果は?なんてこちらからは聞かなかったけど…

私って、ずーっと人生33年間A型だと思って生きてきたのにO型だったの!?

こんなところで衝撃の事実。

でも、私の生まれたときの母子手帳、A型ってかいてあったんだけどなぁ。

まあとにかく、ここで初めて知らされた事実が、私の血液型はO型だったってことですよ。

何型? A型。だよね、そうだと思った。そのままの性格じゃん。よく言われる。

今までの人生で何度もこんな会話してたのに一体何?

O型って…。


まあ、とにかくそういうわけで…

私の血液が何らかの原因で赤ちゃんの体に入って、そこで違う血液型なので抗体ができて赤ちゃんの体の中の赤血球を攻撃して破壊してしまって、それが原因の黄疸?、ということだったか…


光線療法を続けて黄疸の数値が下がるかどうかを見ます、悪化する場合は交換輸血、その場合はまたお話しします、だって。

片方から血を抜いて、もう片方から輸血する、という…
一昨日生まれたばっかりだよ、この子は。
それがもう輸血とか…

でもとにかく、何でもいい。
助けてください。一番いい方法で元気にしてください。

というか、医師の言うこと聞く以外にすることなんかないよね、素人。


なんか、複雑だったな…
2回流産したから、元気に生きて生まれてくれたら、もうあとは普通の人と同じ、元気に問題なく育ってくれると信じていたのに、生まれて数日でこういうことが起こる?

これは、あまり想像してなかった…

出産が大変とか、そういうことばっかり考えてた。
赤ちゃんの治療するとかさ、想定の範囲外。


その日、一人でベッドで休んでいる私のところへ産婦人科部長が部下をぞろぞろ連れてやって来た。
「血液型のことですけどね。」
「はい」
「どうやら、結果をきちんとお伝えしていなかったみたいで、血液型もこちらの結果ではO型になってるんですよ」
「ずっとA型だと思っていて、結果も聞かなかったですね」
「あなたのご両親の血液型は何ですか?」
「両親ともA型ですけど」
「でもね、A型からO型も生まれるんですよ」
と、理科で習った例のAOとAOでO型、みたいな説明を得意顔でされる。

いや、それ知ってますから。
お医者さんでなくても、私レベルでも知ってますって。

なんか、ずーっと血液型の話してる。
昔血液型が見つかった時の話、医学の歴史みたいのから、もしかしたら小保方さんも認められていないけど大発見してるのかもよ、みたいなことから。

もう、わかったから。
私のベッドで部下連れてきて延々と医学の歴史の話されても…相槌困るから。
私はただ赤ちゃんが心配なだけ。
自分の血液型なんて何型でもいいから。

延々続くその話。
はあ、そうですか、なるほど、と合わせて微妙に笑っておくくらいしかできない。

一通り話して、別に私は血液型の結果を聞かされていないことを怒ってはいないことを確認したらしく、部長は部下を連れて帰っていく。

一体なんなのか…

私はとりあえず、思い込んでいた血液型が違ったことに衝撃を受けただけです。

赤ちゃんが元気でいられることだけしか望まない。
本当にそれだけです。
何型だっていいわよ。

そうして、連日光線療法をして、もしかしたら一緒に退院できないかもしれない、と言われていたけれど、私の退院当日ようやく、翌週受診することにして一緒に退院できることに。

結果、数値がなんとか落ち着いて交換輸血はせずに済みました。

ひたすら心配。
自分は何もできなかった。無力だったけど、心配してはほっとして。

今も育児、同じことを繰り返していますね。

願いはただ一つ。
子どもが元気なら。