中国四大奇書の一つ、西遊記のご紹介中です。





西遊記は、御存知の通り、三蔵法師と妖怪三匹と龍が、ありがたいお経を取りに行く、伝奇小説です。



個性的な登場人物が多くて、楽しい物語ですよね。




真面目で博愛精神旺盛すぎる、三蔵法師。


暴れ者の妖怪の王、孫悟空。


食欲旺盛、女好きの妖怪、猪八戒。


空腹で三蔵法師の馬を食べてしまったので馬になった、玉竜。






そして、沙悟浄なのですが。





沙悟浄は、日本以外ではカッパではありません、

河の神様・河伯なのです。





原作によると、


こんな妖怪です。








・紅い炎のような色の毛で、ふわふわの髪(ただし三蔵に弟子入りするときに髪を剃った)


・光る円い目玉。


・黒いとも青いとも言えないような、藍色の顔。


・雷や太鼓の音のような恐ろしい声。


・直裰(じきとつ…一般的な僧侶の着衣)を着、腰は白藤を束ねたもので隠す。


・首には三蔵法師の前世である人たちの、9個の髑髏のネックレス。


・手には半月刃の、月に生えている桂の木で作った杖「降妖宝杖(降魔の宝杖)」を持つ。


・雲に乗って飛ぶことが出来る。


・孫悟空とは直接対決はしておらず、猪八戒とは三回も互角の戦いをした。


・妖仙が現れると悟空から三蔵の警護を命じられる役回りで、大きな活躍はない。


・自由奔放で、コミカルな掛け合いのある2人の兄弟子と比べると、やや生真面目で、実直な性質であるように描写されている。







…ということで。

影の薄い  控えめで、かなり武骨なお坊さんというイメージですね。





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日本人は、


沙悟浄をカッパとしただけでなく、


武骨者で控えめな性格に一味付け加えるため、


控えめならでわの、日本独自のキャラクター設定を作って楽しんでいるのです。




例えば…


・妖怪でありながら妖怪を憎み、常に「自分とは何か」を自問している。



・一攫千金を目論んでいる。



・マイペース



・冷静沈着


…などです。







日本独自の性格が、なんとなく、沙悟浄のイメージとして定着しているので、



海外の沙悟浄を見ると、




こちら⬇︎はシンガポールの物語像だそうですよ。


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⬆︎右手奥の髭面の男が沙悟浄ですね。



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⬆︎シンガポールの沙悟浄…羅刹女の仲間にやっつけられているところのようです。






「沙悟浄は、そんなやわじゃないし、計算高くないわ。

筋骨隆々の漢なのよ!」


と、日本以外の方からいわれても……ねぇ…




シンガポールでもやっつけられてるし…やっぱり、弱いみたいだし…

弱いなら、筋骨隆々でなくても良いのではないかと…(;^_^A








うさ吉の沙悟浄のイメージも、やはり、日本人ですから、


そういう年代でもあるので、


岸部シローさんの沙悟浄がツボにハマっています。( ̄▽ ̄)









一番好きなのはこちら⬇︎です。

電卓式のコンピューターを使って、皆をサポートする、

サー・ジョーゴですね。



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⬆︎石川英輔氏の小説『SF西遊記』原案、松本零士先生原作、「SF西遊記 スタージンガー」です。




オーロラ姫が、本当…何にも知らない世間知らずのお姫様で、とてもヤキモチしたものです(笑)






この作品が放映されていた時に、

堺正章主演のドラマや、

ドリフターズの人形劇もやっていました。




西遊記が人気の時期だったのですね(^ ^)









つづく。







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