『君たちに明日はない』垣根 涼介

君たちに明日はない
「これを機会に、新たに外の世界にチャレンジされるのも
一考かと思われますが、いかがでしょう?」
が常套句の主人公村上真介。
彼はリストラ請負会社に在籍、
企業からリストラを依頼され、
首切りのための面接を行っている。
5社での首切りを描いた5編からなる連作短編集に
彼自身の恋愛ストーリーが織り込まれている。
垣根涼介といえば、『ワイルド・ソウル』が
あまりにも大作すぎてその印象が強い。
しかし、前回読んだ『クレイジーヘヴン』は
どぎつい性描写が不快にさえなった
全く共感できない内容。
今回も恐る恐る読んでみたが、
前回よりはましだったものの、
『ワイルド・ソウル』の壮大さには程遠い作品。
リストラの悲惨さが全面に押し出されているわけでもなく、
陽子との恋愛も織り込まれている必要性を感じられず…。
なんだかどっちつかずの内容になっている気がした。
こんなにうまくいくリストラばかりではないと思うのだけれど…。
重い内容をライトに表現したかったのかもしれないが、
恋愛ストーリーをこのタイミングで絡ませられると
なんだかふざけているようでちょっと腹が立つ。
あまり深く考えず軽ーく読む
エンタメ小説として考えれば楽しめるのかもしれないが…。
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