昨今、サイクリング事情 ・・・ | 大阪ミナミの山小屋(別館)だより

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暫く サイクリングから遠ざかっている小屋番やけど ・・・

 

どうも 昨今の自転車事情は、

不可解ですなぁ。

 

 

 

 

自転車ブーム と言われるようになって久しいですが ・・・

 

自転車業界さんの貪欲な努力のお蔭 (?) か

近年、急激に趣味の自転車人口が増えましたなぁ。

 

ま、自転車愛好家が増えるというのは、それなりにエエ事なんやろうけど

趣味の自転車といって、先ず思い浮かぶんがサイクリング。

 

しかし、サイクリングを楽しむ趣味層が広がると ・・・

当然、知識や技術、モラルやマナーといった部分に

サイクリスト個々人の差が出てきますなぁ。

 

趣味層の底辺が広がると

特にマナーの悪さやモラルの低下が目に付いて来るモンですわ。

 

 

 

 

 

狭い山の道路にサイクリスト続々 「 いつか大事故に 」

2台並走、危険な追い越し例も

 

京都新聞 2019年11月23日(土)

19時15分配信

 

山間部のカーブを走る自転車 ( 京都市北区中川 )

 

京都市と福井県小浜市を結ぶ国道162号 ( 周山街道 ) では、週末になるとサイクリストたちが気持ち良さそうに疾走する。信号が少なく走り応えのある起伏が多い人気のコース。だが、山間部では路側帯を含む道幅が狭い箇所もあり、自転車が集団で走る姿に不安を感じる人も少なくない。「 自動車も多いので、いつか大事故が起こりそう 」 という声が、京都新聞社の双方向型報道 「 読者に応える 」 に寄せられた。記者が実際に訪ね、確かめてみた。

 

10月下旬の日曜朝、京都市右京区京北から北区中川までの周山街道を自動車で走ったところ、自転車を追い越すには道幅が狭くて危険に感じた箇所がいくつもあった。

 

北区中川で木材家具店を営む男性=西京区=は 「 店周辺の周山街道は道幅が狭く、急カーブでトラックもよく通る 」 と指摘した上で 「 自宅から自動車で通っているが、自転車とぶつかりそうになったこともある 」 と心配げに話した。

 

午前10時。店の前を2台の自転車が坂を下って行った。後方の自動車は追い越すことができず、前方からは対向車がやってくる。一歩間違えれば事故になりかねない状況。週末にはよくある光景という。「 自転車専用の道が整備されれば、安全になるのだが 」 と店の男性はつぶやいた。

 

観察を続けた。5台が縦一列に並んで規則正しく走る集団があった一方、自転車2台が並走して車道をふさぎ、後方の自動車からクラクションを鳴らされるグループも。道路交通法違反に当たるが、自転車をよけるために自動車が黄色いセンターラインを越える場面も見た。約3時間で自転車25台が通過した。

 

右京区京北や南丹市美山町はサイクリストが多く集まる地。午後1時ごろ、多くのサイクリストが休憩で立ち寄る道の駅 「 ウッディー京北 」 ( 右京区京北 ) で取材した。

 

宇治市の40代男性は 「 自転車をきっちり整備し、装備も調えている。よく走る道なので危ないとは感じない 」 と言い切った。一方、家族3人でサイクリング中の会社員男性(53)=大阪府枚方市=は 「 道が狭くて危ないのは確か。自転車と自動車が共存するためには、互いにマナーを守って走るしかないのでは 」 と話し、秋の周山街道を駆け抜けて行った。

 

 

 

 

 

小屋番がサイクリングを始めたのは ’70年代も終わろうとする頃。

当時は、まだまだサイクリング人口も少なく ・・・

 

路上で擦れ違ったり、旅先で出会うと

ピースサインを送ったりしたモンですわ。

また、自動二輪などのバイカーもサイクリストとも

結構仲が良かったのか ・・・

バイク乗りからも良くピースサインを貰ったものでしたわ。

 

更には、マイカー族からも声援を貰ったりと ・・・

二輪派、四輪派 を問わず、

それなりに楽しく旅ができたモンでしたわ。

 

 

 

 

 

 

 

まぁ サイクリングの楽しみ方も

時代と共に変わって来ているんでしょうけど ・・・

 

元々、サイクリング人口の少なかった頃は、

精々 数人のグループか

単独で走るというのが専らのスタイルでしたなぁ。

 

 

                                             1981年 美ヶ原 王ヶ頭

 

 

自転車も本格的なサイクリング車となると

趣味人の間では、オーダーのスペシャルメイドというのが主流 ・・・

 

職人が一台、一台 手作りで造るオーダー車は高価であり

その価格から 趣味としての自転車には

中々 手を出せないというのが

当時の自転車事情やなかったでしょうか ・・・

 

 

                                              1982年11月 安房峠

 

 

 

 

それ故にか、

サイクリングのフィールドは、何処へ行っても

人の気配のない、静かな所が数多く残っていました。

 

 

                                                 1986年 嶺方峠

 

 

                                                 1987年 斑鳩町

 

でも、昨今は ディスカウント価格で

手軽にサイクリング車が買える時代、

誰もが簡単に サイクリングが楽しめる時代になりました。

 

反面、サイクリストのモラルやマナーも安易で軽薄なものに変わって

各所で住民や観光客、ドライバーとの摩擦が

顕著になって来ているように思えますなぁ ・・・

 

 

1988年 八ヶ岳大幹線林道

 

 

八ヶ岳大幹線林道

 

 

巷では、サイクリングのみに留まらず

登山ブームに代表される アウトドア― もブームとなって

それまで 滅多に人と出会うことの無かった

山の中ですら 多くの登山者や観光客が犇めいており

小屋番のような少数派であった 山岳サイクリング の分野でも

摩擦が起こり始めていますなぁ。

 

自動車やバイクは兎も角、

対人間となると、多くの場合、自転車は傷付ける側。

 

今、サイクリストに求められているのは

自転車で走るときのマナーやモラルだけでは無く、

 

そこに自転車を持ち込んで良いのか? 

時代の情勢を読み取る力をも求められているように感じますなぁ。