22『脇役、多忙。』九月③(ナベ) | 脇役生活

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ウサギの作業日報
同居人?

おふくろがオレの分身と出掛けてしまった!





しかも、分身ときたら、オレのお出掛け用のジャケットと、大学に履いて行くGパンよりレベル上のジーンズを装着していた。





あれは、丸井今井でよそいき用としておふくろに選んでもらったのに!!





うわあぁぁ…。





何をしでかすか、オレ!!泣きたいぞ!





…。





あっ、オレか?





焦っている自分に気づき、ナベは我にかえった。





『オレの分身はオレなんだから…別にいいんじゃないか』





『オレの事だ、大それた事もせず、適当にやってるさ』





それは、ナベの後ろに立つ分身2人がしゃべった言葉で、ナベ自身も心に浮かんだ言葉だった。





振り返り、分身2人を見つめるナベ。





ニカニカ見つめ返すナベの分身たち。








「何笑ってんだよ」





ナベも笑いながら分身の腕を押す。





『おっ♪』





『よぉっ♪』





ナベ達のまさぐりあい?いや、タッチ合戦が始まる。





「本当にそっくりだな」





『オレだもんな』





分身しても、オレはオレ!





ここに居ないオレも、オレなりにうまくやっているだろう…。











用事がなくなったナベは、駅まで歩くことにした。





もちろん用があるわけではないが、部屋とパソコンの整理を分身にまかせている横で、オレがだらけてたら、自分にすまないからな。



オレに気を使うのもなんだし…見えないところで怠けさせてもらう!!





秋の始まりの季節。



ふと、公園に寄り道した。



木を見上げて思う。



行くあてもなく、歩くなんて…こんなんならバイト行きてーわ!





そして、ナベの体内時計が発動。



小走りで駅に向かう。



別に急いで行く用事はないが、なんせ田舎。



電車は一時間に一本のみ。





ふうふう。



顔を突き出しながら走るナベを見て、ベンチに座る女子中学生たちがDS越しに笑い見ている。





笑え、笑え、JC共!!