黒部ダムの展望台に

必死の思い出辿り着いたママうさ、妹うさ、もーちゃんの3人


黒部ダムの壮大な眺めに感激したのも束の間

もーちゃんが突然


「帽子、わすれた!」


そう、泊まってきたホテルのクローゼットの中に

帽子を忘れてきたらしいのだ。

もう取りに戻れない


今回の旅のコーディネーター、妹うさが

黒部ダム展望台から宿に電話してみる

 それにしても、こんな山の上でも

 気軽に手元の携帯から電話ができるなんて

 40数年前に破砕帯に挑んだトンネル堀の男達が見たら

 腰を抜かすに違いない・・・

 腰を抜かしついでに妹うさをヨメに迎えてくれるかも・・・。


そんなことを考えつつ、待つこと数分・・・

「あったって!今、荷物の便が出たばかりだから

 うまくいけばそこに乗せてくれるって!」

なんて親切なんだ、黒部観光ホテル!!

大きな声でもう一度


なんて親切な黒部観光ホテル!


大町温泉にお泊りの際は、みなさん

親切な

黒部観光ホテル へ!



帽子が戻ってくる事を確認したママうさ一行

安心してダムとダム湖の勇壮な風景を堪能

写真屋さんが写真を撮ってくれるというので

列に並び撮ってもらう


写真屋さんのカメラで一枚と

手持ちのカメラで一枚


カメラマンのお姉さんは一枚一枚仕上がりを確認しつつ

どんどん手早くお客さんをさばいていく

ママうさ一行の写真を撮り

画面を確認した途端

「うふっ」

と笑った。


笑った?


どんな写真が撮れたんだ、いったい叫び



写真は30秒でできるという

カメラから無線でプリンタだかパソコンに飛ばして

即座に印刷するらしい

すごいハイテク・・・。


出来上がりを確認したら

ごくごく普通に撮れていた気がする・・・

少なくともママうさにはそう見えた。

とりあえず、お姉さんが笑った写真を1000円で購入し

展望レストランに

「野いちごソフト」を食べに行く



あまり天気の良い日ではなかったので

こんなところでソフトクリームを食べようという人間は

そう沢山いないらしい

ママうさ一行がソフトクリームを購入し

その場で食べ始めると

店員さんが

「はいっ!食べた人は大きな声で”おいしいっ!”」


素直な性格のママうさは


「野いちごソフト、

 おいしいっ!」


 

  宣伝料の支払い方法については

  メールでご連絡お待ちしてますニコニコ



上り階段はトンネルの中をひたすら上ったので

まるでラッシュの地下鉄の様だったのですが

下る階段はけっこう険しい山肌に設けられた階段

若かりし頃のママうさだったら

「いやん、こわいぃ!」なんて言ったかもしれない。

しかし、中年おばさんのそんな言葉をきいても

反応してくれる人はいないし

反応があったとしても

突き落とされるのが関の山

こんなところでコケて

皆様にご迷惑をおかけしては申し訳ないので

ひたすら自分の足元だけを注意しつつ

うひょお

と言いながら下る。



step
    ダムの上から見た階段叫び


ママうさはその頃から気になっていたお姉さんがいた。

天下のアルペンルート

男達が命をかけて建設した黒部ダムを見学しようというのに


ミュールサンダルにキャミソールドレスワンピース

さすがに肌寒かったらしく

彼氏のものと思われるタオルを肩にかけている


このオンナ、アルペンルートを舐めてるな

痛い思いをするぞ・・・

残念ながら途中で見失ってしまったので

彼らの動向は不明だが

あのまま黒部ダム駅から扇沢までトロリーバスで戻らない限り

彼女は地獄を見たはずだドクロ



そしてママうさ達に最初の試練が・・・


つづく