気ままなライター志望、

じゅりあんです🐖🌴✨



「癌」を患うということを、

貧乏クジを引いた、

という程度と認識している人は多いだろう。

 

健康に暮らしていれば患わないが、

健康的でなくても患わないラッキーな人がいる。

 

健康に気づかうのは一苦労なので、

自分もそのラッキーな人になりたい。

 

これまで私はそんなような認識でいた気がする。

 

 

「がんが消えていく生き方」(船戸崇史)

 

 

一昨年、義理の父に胃癌が見つかった。

 

幸い、早期発見であったため

摘出手術で何とか事なきを得たが、

それでも今後の人生が大きく変わる。

 

私は、実際に身内が患った時に初めて

自分が「癌」というものを良く知らない

ということに気づいた。

 

それを知るために手に取った一冊だったが、

大変良い内容だった。

 

 

癌は、すべての人間の体の中で日々出来ている。

 

“遺伝子”エラーが癌であるという話は

これまでに聞いたことがあるが、

その遺伝子エラーの発生が普通に起きる現象だ

ということは知らなかった。

 

それら日常的に発生する癌は、

人間が誰でも持っている免疫システムによって

治されているというのだ。

 

では、なぜ癌で人は死ぬのか。

 

その“免疫システム”が正常に機能しないトラブルが

体の中で起こるからだ。

 

治せる遺伝子エラーが治せなくなる、

それが癌という病だ。

 

機能しなくなるトラブルの“原因”は人それぞれだが、

解決策はひとつだけ。

 

「健康的な生活習慣への改善」のみ。

 

本書では、寝技・食技・動技・温技・笑技、の

5つの切り口での具体的改善策を提案しているが、

一番伝えたいのはこういった治すプロセスではない。

 

  人間は治るようにできていること。

  自分の中にある治す力を引き出すこと。

 

治療も予防も、やるべきことは同じなのだ。

 

 

また、「健康的な生活習慣」は

手段であって目的ではない。

 

生きているうちにやりたいこと、目的があるから

人は少しでも長く人生を生きたいと願うはずだ。

 

癌を患ったときに、癌を治すことを

目的にしてはいけない。

 

やりたいことをやるために癌を克服する。

 

そのやりたいことにフォーカスすることもまた、

癌治療に効果的なアプローチだ。

 

 

死は万人に平等に訪れる。

その時までに、やりたいことを一つでも多くやる。

 

そのために健康的な体を維持する。

 

素晴らしい本との出会いに感謝。