ゆいぽんこと如月優衣さんが出演してきた舞台作品を紹介したいと思います。

 

●Sakura(2019.6.25~6.30)広瀬遙希役●

 父の愛した女性は、存在しない架空の女性だった。

 出会い系サイトにはまってしまった父を救うべく娘達が奮闘、最終的にユカ(みずき)と周平が結ばれ、娘の遙希とともに幸せな家庭が作られた所で物語は幕を閉じます。

 この作品でゆいぽんは、遙希という真っ直ぐで優しい女の子を演じます。妹のようなかわいらしさだけでなく、若奥さんのような少し大人っぽさを感じる場面もあり、ゆいぽんの魅力がこれでもかと詰まった舞台でした。

 如月優衣の初主演作です!

 
 
 

●便利屋はじめます!(2019.3.26~3.31)宮下恭子役●

 古きよき便利屋であるベンゾーは経営の危機に立たされており、社長は経営コンサルタントをしている娘のあずみに再建を託します。

 無茶ぶりから犯罪まで、次々と降り注ぐ無理難題を解決していくあずみ。ベンゾーに人々の笑顔が溢れるようになったところでこの物語は幕を閉じる。笑いのポイントだらけ、終始笑いの絶えないノンストップ・ジェット・コメディでした。

 この作品でゆいぽんは、ベンゾーでアルバイトをしている恭子という女性を演じます。恭子の素直さストレートさが伝わる演技は見ごたえ十分。そして、冴えわたるツッコミ、面白かわいいネタからシーンを引っ張る好演まで、ゆいぽんの新たな魅力が存分に発揮された舞台でした!

 
 
※DVD発売中→AキャストBキャスト(2019/4/9現在)
 

●カストロ映画館とセント・ニコラウスの謎(2018.12.12~12.16)穂崎飛鳥役●

 カストロ映画館というさびれた映画館を舞台に、仕掛人不明の謎のクリスマスイベントが開催されます。

 このイベントをしかけたのは、亡くなった先代の館長。イベントに集まった人々への映画のプレゼント、2代目館長である孫の啓へのメッセージにジーンとくる、心暖まるクリスマスストーリーでした。

 この作品でゆいぽんは、反抗期真っ只中である大学生の女の子を演じます。「お・ば・さん!」「カリカリ短期男!」など歯切れの良い暴言の数々、「なんで?!」といちいち突っかかる面倒くささ、発言や行動の一つ一つがとにかく笑えて存分に笑わせてくれました。

 でも面白いだけじゃなく、優しく真っ直ぐな一面、素直にはなれないかわいらしさ。穂崎飛鳥という人物のもつ魅力を存分に引き出す好演でした!

 
 
※DVD発売予定

●ニャンダフルデー~追憶~(2018.9.25~9.30)佐伯裕美子役●

 6年前、水沼幸太はビルから転落して亡くなった。ある日、妹の千明は兄の部屋から書きかけのラブレターを見つける。

“この手紙、渡さなきゃ!”

兄の死の真相と手紙の渡し主を探す、心暖まるミステリー・コメディ。

 この作品でゆいぽんは、千明の親友である裕美子を演じます。自分のペースで動き千明を振り回しているように見えますが、実は千明のことを凄く思っているし彼女の心の支えになっている。一見すると嫌味なキャラクターがもつ優しさ暖かさを、ゆいぽんは見事に引き出していました!

 
 
※DVD発売中→AキャストBキャスト(2018/1/5現在)
 

●父、ロボットになって、帰る。(2018.3.6~3.12)黒田明日香役●

 3年前に失踪した父が、ロボットになって帰ってきた。幸せって何?私に居場所はあるの?家族の絆と世界の危機を描いた、SFホームコメディー。

 この作品でゆいぽんは、3姉妹の末っ子明日香を演じます。とっても素朴で甘えん坊、でも外ではみんなに合わせようと無理してる。そんな愛らしい妹を見事に演じていました。感情を爆発させた「気持ち悪っ!!!」というセリフは圧巻でした。

 
 
 

●ターミナルライフ(2018.1.16~1.21)西森加奈役●

 つつじ荘というシェアハウスを舞台に、キャラの濃い登場人物たちが騒がしい事件を次々と巻き起こすヒューマン・コメディー。

 この作品でゆいぽんは、女優を目指して上京してきた女の子、西森加奈を演じます。ゆいぽん初のヒロイン役です!

 この加奈をシェアハウスのみんなで応援していく話の流れになっていくのですが、ゆいぽんの演じる加奈はまさに愛されキャラ。こういう子いたら絶対応援したくなるよね!という絶妙な演技を見せてくれました。

 
 
※DVD発売中→TypeATypeBTypeC(2019/1/5現在)
 

●あのコになれないっ!(2017.9.19~9.24)美濃部麻衣役●

 別の人生を歩みたい女性と自分を変えたい女性が偶然出会い、入れ替わって生きる物語。この作品でゆいぽんは、がうしょ村の民宿の娘である麻衣役。田舎暮らしに嫌気がしつつもちやほやされたい、素朴だけど今風の女性を演じました。

 主演のトクダさんと見せた演技は本当の兄弟を思わせるようなもの、また村のPR動画撮影中にはできる女の子、麻衣のしっかり者の一面を演じます。

 この作品ではツッコミが冴えわたります。本当は違うのに姉妹という設定になってる2人の女性、この2人の会話のちぐはぐな内容に対するゆいぽんのツッコミが的確でもの凄く笑えました。

 

 

(↑この2人の会話に対するツッコミが本当に笑える)

 

※DVD発売中→AキャストBキャスト(2019/1/5現在)

 

●愛しのマーレ~海の家、はじめました~(2017.7.12~7.16)亜由 役●

 東京に出て働くマナミの仕事は、店の悪口を書くサイト「ブラックマーケット」に記事を書くこと。次のターゲットは、ここ海の家マーレ。自分がそばで見てきた海の家を前に、マーレは意外な行動をとります。

"いけないと思うことをやらなくちゃいけないのが大人なの??"たくさん笑いながらも、何か大切なことを問いかけてくる、そんな作品でした。

 この作品でゆいぽんは、海の家に出入りする亜由(あゆ)という女の子を演じました。あまのじゃくな一面を持ちつつも、大好きなマーレのために奔走する姿はとても愛らしく、その真っ直ぐさに心をうたれる演技でした。

 

 

※チーム・ギンクラさんの公演にて、DVD販売あり(2018/12/16現在)

●ホンネ5秒前!(2017.5.31~6.4)倉科ハル役●

 人気情報番組『ホンネDE斬る!』のスペシャル本番当日を舞台に、様々な人間の思惑が交錯しながら繰り広げられるヒューマンコメディ。この番組のお天気キャスターに抜擢されたアイドル役を演じました。

 自分のことを"ハルは~"(←超かわいらしい声で!)とか言っていたり、"晴れが大好きなんです~~"って中身のまったくない天気予報をし、挙句の果てに梅雨前線をすごい読み方で読んでしまう。カメラの前では笑ってしまうくらいぶりぶりのアイドル、でも裏ではちょっぴりワガママで意識の低い駆け出しアイドル。都合の悪いことを言われると耳を塞いで"あぁーーーーーー"って言って消えていく女の子を、私は生きてきて初めて見ました(笑)アイドルの表と裏を見事に演じ分ける好演でした。

 

 

(↑ニッコニコ、ハルちゃんで~す)

 
※DVD発売中→AキャストBキャスト(2019/1/5現在)

●想い出パレット(2017.4.26~4.30)びん子役●

 小学生時代を題材としており、とにかくみんな元気いっぱい!そんな中で演じたのは、貧乏な環境におかれているびん子。そのような環境を感じさせないように明るく振る舞っているけど、実は不安でたまらない。どこか憎めない小学生役を務めました。

 子どもの嘘ってすぐ分かりますよね。そして自分に都合が悪くなると感情的になってごまかしがち。そんな子どもっぽさと不器用で繊細な部分を好演していました。

 

 

●桜が咲く頃にもう一度...(2017.3.29~4.2)清水ユカリ役●

 8人の演劇部員が紡ぐ心暖まるストーリー。出演者は高校生組と大人組に分かれ、2つの時代を二人一役で演じるという変わった作品で、やんちゃな1年生演劇部員を演じました。

 ゆいぽん演じるユカリとゆてぃ演じるサエの演劇部1年生コンビのハチャメチャぶりが素晴らしかったです。 作品では友人が震災によって失われてしまいます。切ないストーリーを重くしすぎず、高校演劇部を明るい思い出にする。そんな重要な役割を担っていました。

 

"あの頃大切にしていたもの、今も大切にしていますか?"

 

 

(↑1年生演劇部コンビ)

●365枚目のスケッチブック(2017.1.9~1.15)麻衣役●

 坂の上にあるアパート“メゾン坂の上”を舞台に繰り広げられる1年間の物語。そんなアパートに住む不器用な父親を訪ねてやってくる娘役として、関係がこじれた父親に正面からぶつかる姿を熱演しました。

 的外れな事ばかり言う父親(それが凄く面白い)に対して“深夜徘徊で補導された娘に何か言うことないの!!!”と一喝、緊張感を一気に作り上げました。本音でぶつかって最後には分かり合う父娘の姿に感動せずにはいられない、女優如月優衣の真髄を見せつけた1シーンです。

 

 

(↑素敵な親子役でした)

 

※チーム・ギンクラさんの公演にて、DVD販売あり(2018/12/16現在)

●GIRLS TREK(2016.12.7~12.11)パイン役●

 惑星連邦宇宙艦隊の宇宙艦"ウィルテイカー"の訓練生であるパイン。人類の存亡をかけた宇宙艦のクルーにも関わらず“とぉ~ても面白かったです~”なんて場違いな発言をしてしまいます。シリアスな作品の中に笑いを入れるぶっ飛んだ役を好演していました。

 実は深い関わりのある松本沙也加という子と鏡アクションをするなどして会場を笑わせつつも、物語の鍵を残す重要な場面をさりげなく演じ、短い出演時間ながら存在感のある演技を見せました。

 

 

 

●時空警察クロノゲイザー(2016.7.6~7.10)ガンマ役●

とある時空犯罪に巻き込まれ、生と死のはざまをさまよった少女ハルカ・カナタ(16)は、2010年から2226年へと移送され、時空刑事の訓練校に通っていた。

さまざまな運命に導かれた少女たちの中で、ハルカはエリート訓練生クオン(18)、問題児トワ(17)と親友になる。やがて来る決戦のときのために、三人はともに戦い、成長していく。

だが、ある日、トワは何者かの陰謀によって時空犯罪者として処罰される。

果たしてそれは真実の罪か?それとも濡れ衣か?時空警察は、真相を探るハルカとクオンをも追い詰めていく。(公演案内より)

 
 

 

●クォンタム・ドールズ~量子境界の遊歩者~(2016.1.6~1.11)小烏丸 役●

あらゆる武器を転生させ、少女精霊として使役する乙女たちがいた。これは伝説の武器精霊を巡る、乙女と少女の織りなす運命の戦いである。

世界を守る戦士たちフレイア。世界を破滅に導こうとする[アーデルハイド]。二つの力は世界の命運を決める「失われた九つの柱」を奪い合う。

フレイアの新人戦士、[安良木明里]は九つの柱のひとつ[ランドグリーズ]と出会い、彼女を守ることを決意する。

(公演案内より)

 

 

●RE:UNION(2015.4.11~4.14)藍沢詩音 役●

街のシンボル、ユニオン・タワーの地下にて原因不明の爆発事故が発生。地上450Mの展望デッキに取り残された人々。救出に向かう消防士たち。
膨れ上がる不安・苛立ち・憎悪。焙り出される人間の醜悪。
刻一刻と悪化する事態と混乱する人々を前に、消防士たちはすべての命を繋ぐことができるのか。(公演案内より)

 
 

 女優としてのゆいぽんの魅力は色々あるでしょうが、まず何といっても明るさ・元気の良さでしょう。このような役で登場すると、その舞台が一気に明るくなります。

 他にも感情をストレートに出す演技も魅力的で、その真っ直ぐさは心に響くものがあります。

 最近は役柄の幅も広がっており、表現力が豊かなゆいぽんの見せる迫真の演技から目が離せません!

 

※更新履歴

2019/01/03 「カストロ映画館とセント・ニコラウスの謎」「ニャンダフルデー~追憶~」「父、ロボットになって、帰る。」「ターミナルライフ」加筆

2019/01/04 DVD情報追加、レイアウト変更

2019/01/05 「RE:UNION」「クォンタム・ドールズ~量子境界の遊歩者~」「時空警察クロノゲイザー」加筆

2019/02/11 「愛しのマーレ」加筆