YAHOO!プレミアム会員だと11月だけ無料で見られる映画だったので見ました(YAHOO!一般会員だと有料映画)。名作と話題になっただけのことはあります。http://gyao.yahoo.co.jp/
吃音のジョージ6世と言語聴覚士のライオネルのやり取りは見ごたえがあり、治療の参考にもなります。

吃音に苦しむジョージ6世のつらい過去。乳母からの虐待、父親からの厳しい指導と圧力。兄からのからかい、表に出されることがなかった障害児であった弟。
様々な育成環境が、ジョージを吃音にしてしまった。
心の治療が必要と、吃音治療に取り組むライオネルに、次第に心を開くジョージ6世。信頼を築く関係。

ライオネルは、ジョージが王族であれ、対等に接することを終始一貫してぶれない姿勢は見ものです。
ジョージ6世をファーストネームで呼び続けたライオネルが、最後のシーン(スピーチを終えた後)で、初めて王の敬称でジョージ6世と語りかけます。
患者と言語指導者の対等の立場から、王と市民の立場に変化したことがわかります。治癒への大きな一歩が読み取れます。

衣装にも注目。日常生活に着るコートや手袋や洋服、ジョージ6世とライオネルでは、違いがわかります。ジョージ6世のコートの生地の質はすばらしい!
王族は質の良い生地の服を着て、一般市民である言語聴覚士ライオネルはちょっと劣る生地のコートを着ています。ジョージ6世は上質な皮手袋、ライオネルは布手袋。

ジョージ6世の兄の別荘に招かれたとき、ジョージ6世だけがイギリス伝統の正装服。そう、タータンチェックのスカートと丸い銅版を腰前にぶらさげていました。遊んでばかりの兄と対照に、ジョージの真面目な性格が表れています。


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