もう少し付き合ってくれると嬉しいです








私が寝ていると下の方から音がした

「んー、鍵閉めたよね、、?」

私は眠い頭を起こして下に降りた

「あ!もしかして寝てた?笑」

懐かしい声、懐かしい匂い、懐かしい顔

久しぶりに見た貴方は何ひとつ変わってなくて少しうれしくなって急に抱きついてしまう

「うぉっ!?危ないなぁ笑

「ずっと、、会いたかった、、グスッ、」

「大丈夫だよ、ゆっくり聞くから、、」

背中を擦ってくれるあなたの顔が涙で滲む

「なんで私をおいて死んじゃったの?」

貴方が悪くないことは分かってる、でもあなたを見たら嫌でも言ってしまう

「ごめんね、ずっと一緒にいたかったんだけど、、」

背中を擦ってくれる貴方の声が少し震えた気がした

「貴方がいなくなってからずっと寂しくて!会いたくて!誰かに告白されても貴方と比べちゃって、それか///」

「名前、呼んでくれないの?」

「り、、さ、、」

顔が暑い きっと真っ赤だ

「私のお墓来てくれないんだもん、会いに来ちゃったよ私笑」

笑いながら言う理佐の顔は身長差で見えなかった

「だって!行ったら会いたくなるじゃん、、

「寂しくなったら、会いたいって言ってよ」

「なんで?」

「どこにいても、何をしてても会いに行くから」

そう言うとことをさらっと言える彼女が好きだ

「もう死んじゃってんのに?」

「地獄の底からでも這い上がるよ笑」

私の頭を撫でながら言う彼女は、きっともう消えるんだ

「消え、、ないでよ、、、」

「ん?なんか言った?」

良かった、聞こえてなくて

「お茶でも飲む?」

笑顔を取り繕って言う

「もらっていいの?」

「うん!準備するね」

キッチンに準備しに行くと理佐が背中に抱きついてきた

「危ないよ笑」

「大丈夫だよ!」

このやり取りが懐かしい

ずっとこの時間が続けばいいのに

「準備できたよ、ほら座ろう?」

「うん!」

そう言ってテーブルに2人で座る

この3年間見れなかった景色だ

「あ、これ!由依の好きなお茶だ!」

そんな些細な事を3年も忘れなかった彼女に少しキュンとした

「覚えててくれたんだ笑」

「忘れるわけ無いじゃん!何でも覚えてるよ」

理佐が来てからどれくらいの時間が経ったんだろう

もうこの先この笑顔を見ることがないと思うと寂しくなる

「ねぇ、理佐」

「どうしたの?」

「私ね、ずっと理佐のこと好きだよ」

これまでも、これからも。そういう意味を込めて伝える

「私もだよ、、」

理佐は立ち上がると私のことを後ろから抱きしめた

「でもね、私は死んでるんだよ、、、」

急に現実に戻された気がした

言われたくなかったこと事を言われて胸が破裂しそうだ

「じゃあなんで今さら!、、会いになんて来たんだよ」

それ以上聞きたくなくて、勢いよく理佐を突き飛ばしてしまった

「ごめん、でもどうしても私の口から言いたくて、、」

「今さらっ、理佐に言われることなんか、、、!」 

突き飛ばしてしまったのに何も言わない理佐の優しさが嫌いだ、それに一つ一つの言葉を尖っているように言ってしまう自分も嫌いだ

「由依、私は由依の事が好きです。だから由依には幸せになってほしいと思ってる」

「私は理佐と!」

「聞いて、由依」

手を握られる、握られた手に力がこもる

「私の分まで幸せになってよ」

「嫌だ!嫌だよ!私は理佐じゃなきゃ嫌なの!」

自分でも分かってる

理佐とずっといられないことぐらい

「、、最後に私のわがまま聞いてくれますか?」

「、、、いいよ」

「最後のキス、してくれますか?」 

理佐が目に涙をためて言った

「キスしたら消えちゃうんでしょ?」

「消えても由依の中で行き続けるよ」 

そう言うと理佐は私の頬に手を添えて優しくキスをした

「ありがとう、愛してるよ」

「やだ!やだよ!消え、、ないでよ、、

理佐は私を抱きしめて、半分消えかかっている状態で言う

「ずっと忘れないから!寂しくなったら呼んで、会いに行くから」

「私も忘れないよ!ずっと大好きだよ!」

そう言うと理佐はスッと消えてった

「理佐、、、」

涙が止まらなかった、会えないとわかっているはずなのに会いたいという気持ちが溢れて止まらない






長くなっちゃってごめんなさ~い

どこで切っていいか分かんなくて全部書いちゃいました笑

もう少し続きます