陽射しが少しずつ春めいてきて

風もそれらしい匂いがただよい始めている

季節というものは不思議

めぐりめぐっては繰り返す

時の流れは決して止まらない

だから10年という月日が確実に流れた

でも

心はそこで止まったままの人たちがいる

ライフラインが整い

いろんな施設が再建し

一見

町が息吹を取り戻したかのように見えても

私たち外野からは見えていないもの

メディアや書籍で知る以外にも

きっとたくさんあるに違いない

原発の汚染処理水のトリチウムについてなど一つ取っても

初めて知って驚愕することが尽きない

まだまだ真の復興には遠そうだ

10年前のあの時から

地元で被災県のナンバーをよく見かけるようになった

目にするたび 勝手に想像して

"ここを新天地に選んで下さってありがとう ファイト!"

と念じたものです

今は時が時ゆえに

大好きな福島訪問もままならない

歯がゆい

歯がゆい

体力があるうちにまた足を運んで

この目で実際に見て

地元の方の話を聴きたい

そんな日が再び訪れること

ずっと願っています

もとい

どんなに言葉を尽くしても

当事者でない限り薄っぺらになりそうだから

定期的に続けていることを

これからも出来るところまで続けていく

"気は心"

ささやかでも ^^




黙祷




(画像 お借りしました)