昨日のブログの結びで「明日は鵜戸神社」と書きましたが、予定変更して先に青島神社について書きたいと思います。
行った順は「鵜戸神社→青島神社」なんですが、「青島神社→鵜戸神社」の方が神話の流れがわかりやすいので。



私は國學院大卒です。

文学部文学科で神道科ではないのですが、國學院大では全員「神道」は必修です。

経済学部だろうと、法学部だろうと、「神道」の単位を取らないと卒業出来ません。

同じように「日本国憲法」も全学必修なんです。

どちらもガチの必修で、「日本国憲法」は前文を暗記しないと卒業出来ません。


「神道」で習う内容は教授によって違い、私の先生は「大東亜共栄圏」なんて話ばかりでしたが、民俗学の切り口から教える先生などバリエーション豊かでした。

なのて、ガッチリ日本神話を学んだわけではないのですが、自然と神話の世界観に親しんでいきます。

「草にも木にも神宿る」という思想が4年間でじわじわと染みてきます(^ω^)



日本の神様には、ザックリ「天津神」と「国津神」に分かれます。

天照大神など皇室につながりのある天津神と、その土地土地で信奉されていた国津神。

私は国津神の方に惹かれます。

例えば、伊勢神宮より出雲大社。

残念ながら出雲大社には行ったことが無いのですが(^_^;)


なので、鵜戸神社や青島神社にはすごく行きたかったんです。

後述するように皇祖神なんですが、土着系の神話に惹かれていました。




前置きはこのくらいにして…


青島神社や鵜戸神社に関わるのは下図の神々です。

漢字表記、呼称はいろいろありますが、わかりやすくこの表の記述に統一します。

主役の1人は山幸彦こと火遠理命(ほおりのみこと)。

天孫こと邇邇芸命(ににぎのみこと)の子どもで、海幸彦(火照命)の弟です。

天照大神につながる高天原系の神様ですね。


もう1人は豊玉姫。

海神である綿津見大神(わたつみのおおかみ)の娘です。

こちらは国津神系ですね。



始まりは「海彦山彦」の物語。

兄の海幸彦は漁の名人、弟の山幸彦は狩りが得意。

ある日、山幸彦は海幸彦に「道具を一日だけ交換してみない?」と提案します。

山幸彦は海で漁を、海幸彦は山で狩りをしてみないか、と。


海幸彦はキッパリ断ります。 

でも、山幸彦は粘ります(^_^;)

古事記によると、山幸彦が3回頼み込んで、根負けした海幸彦が応じたと書かれています。


海幸彦が案じた通り、2人とも不慣れな事をしてただ疲れただけ。

その上、山幸彦は海幸彦から借りた大切な釣り針を魚に取られて失ってしまったのです(๑•ૅㅁ•๑)

もちろん海幸彦はカンカンに怒りました。

最初から反対してたのに、結果的に一番大事な釣り針も無くしてしまうなんて、怒って当たり前ですよね(-_-;)

山幸彦が自分の大切な刀を潰して釣り針を何本も何本も作っても許してくれません。

「あの釣り針じゃなきゃダメなんだ!

元の釣り針を持って来い!」


山幸彦は途方に暮れました。

確かに自分が悪いけど、無理難題過ぎる…

こんな広い海の中から、あんな小さな釣り針を見つけるなんて無理に決まってる…


渚でぼうっとしている山幸彦に、老人が声をかけてきました。

「大丈夫、ワシにお任せを!」と。

この老人は塩筒大神。

塩椎大老(しおつちのおおじ)とも呼ばれる海流の神様です。

山幸彦を籠に乗せて海に入って行きました。

そして、綿津見大神の宮殿に連れて行ったのです。

御伽噺で言えば、竜宮城ですね。


宮殿の庭に井戸があり、傍らに美しい大きな木が立っていました。

塩筒大神は山幸彦にその木の上で潜んでように…と伝えました。

そこに綿津見大神の娘である豊玉姫の侍女たちが水を汲みにやってきます。

ふと見上げると…

(青木繁画 「わたつみのいろこのみや」)

美しい若者がいてビックリΣ( ̄。 ̄ノ)ノ‼︎

そう、山幸彦ってイケメンなんです。

山幸彦だけに、山Pみたいな感じかな(^ー^)

しかも、聞けば邇邇芸命の息子という高貴な方。

侍女たちは慌てて豊玉姫に報告。

そして、豊玉姫は山幸彦に一目惚れしてしまうのです(#^.^#)

綿津見大神も二人を祝福し、山幸彦と豊玉姫は結婚、楽しく3年を過ごします。


3年過ごして山幸彦、ハタと気づく。

あ、釣り針探してたんだΣ('◉⌓◉’)

釣り針のことを相談すると、豊玉姫は海中の魚たちにおふれを出しました。

件の釣り針を知ってる者はいないか…と。

すると、赤い鯛が「3年前から釣り針が口から外れず悩んでいます」と名乗り出てきました。

間違いなく海幸彦の釣り針でした!

山幸彦は喜び、とりあえず海幸彦に釣り針を返すために陸に戻って行きました。



山幸彦と豊玉姫の話の続きは、鵜戸神社のご紹介記事で( ´ ▽ ` )ノ



そう、青島神社は、山幸彦と豊玉姫、そして二人を出会わせた塩筒大神を祀る神社なんです。

なので、縁結びの神様なんですよ。


神社の来歴を記した掲示の上に満開のエンゼルトランペット。

手水舎の向こうに見える檳榔樹(びんろうじゅ)。

エキゾチックな雰囲気の神社です。

本殿は参拝している人がたくさんいたので撮れませんでしたが、やはり朱塗りの鮮やかな社殿です。

山幸彦は初代天皇の神武天皇にとって祖父にあたるので、皇室も篤く信奉しています。

宮崎キャンプの際に読売ジャイアンツが祈願する神社としても有名ですよね。



でも、一番有名なのは、神社のある青島を取り巻く海岸の奇岩でしょう。

「鬼の洗濯板(洗濯岩)」と呼ばれる奇岩については、明日ご紹介します。



塩業の神様でもある塩筒大神ゆかりの「御神塩」がありました。

3色あり、白は健康、ピンクは縁結び、

商売繁盛祈願の金の塩を買いました。

サロンさんにお土産としてお渡しするつもりです。

昔ながらの方法で海水から作った塩を食用色素で染めた物なので食用です。

でも、お清めに良さそうですよね。



青島のあれこれ、明日も続きます。



今日は先代愛兎ノワのお迎え記念日。

全国大会が終わるのを待って迎えに行ったんだよね。

ハワイから帰国した翌日「うさぎのしっぽ」に迎えに行ったんだよね。


ノワはゴヱモンのお兄ちゃん。

ノワが海幸彦で、ゴヱモンが山幸彦かな?

「山幸彦って、ちょっとワガママで無責任じゃない?

ボク、もっと良い子だもん(ㆀ˘・з・˘)

あ、でもイケメンなのは似てるね!」


そうだね、今日も良い子でお尻洗いしたもんね(⌒▽⌒)

ノワにいちゃんもイケメンだったから、イケメン兄弟だね(←親バカ!)




ところで、今朝、また朝顔が咲いててビックリ!

「夕霧」という品種です。

咲いたばかりは青くて、時間が経つにつれ紫色になる花で、美しいです(*^^*)



チェッカーベリーの花も咲きました。

実のついた状態で苔玉で買ったチェッカーベリー。

花が咲いたのは3年目で初めてです( ´ ▽ ` )

この冬は赤い実を楽しめるかな?