9/18の鎌倉御霊神社例大祭、湯立神楽のレポートの続きです。

前回は、湯立神楽の前半の第一座「打囃子」から第六座の「中入れ」まででした。
中入れで狩衣を脱いだ神主さん、後段では錦の肩衣を着けて神楽を舞います。


第七座は「掻湯(かきゆ)」。
まず御幣を使って四方を浄めます。


その後、湯が煮え立つ釜に御幣を掻き入れ、激しく回します。
すると、湯玉または湯花と呼ばれる気泡が上がってきます。
この湯玉の状態で、昔は作物の実りの吉凶を占ったのですが、現在ではそこまで詳しい占いは出来ない(伝承されていない)ので、湯玉が激しく立つほど良いとみなすそうです。
この日も、遠くからも見えるくらい盛大に湯玉が上がっていました(^-^)v

釜の湯を長い御幣で掻き混ぜている様を見ていると、「国生み」の神話を思い出します。
イザナギ・イザナミの二柱の神様が、アメノヌボコを使って海を掻き混ぜて、その滴りから日本列島である大八洲が生じるシーンに似ていますよね。


第八座の「大散供(だいさんく)」からは二人舞。
普段は別々の神社で神主をされている皆さん、ぶっつけ本番に近い状態で舞の息を合わせるのが難しいそうですが、さすがのチームワークです(^。^)

第二座の「初能(はのう)」でも神主さんがお供物のお米を白扇に載せて撒きましたが、「大散供」では二人舞で派手目に撒きます。


第九座が湯立神楽のクライマックス「湯座(ゆぐら)」。
釜の中で煮えたぎる湯に笹の束を浸し入れ、それを激しく振り上げて参列者に湯を振りかけます。
湯玉を立てた神聖なお湯なので、掛かれば御利益があるのですが、グツグツ煮え滾っていますし、かなりの激しさで笹を振り回すので、ハラハラします:(;゙゚'ω゚'):
でも、人に掛かる時には温度が下がり、火傷する心配はないようです。
むしろ、カメラやスマホに掛からないように気をつけて…とアナウンスされていました(^◇^;)

私のいた位置からは釜が遠く、笹で湯を振り撒くシーンは撮影出来ませんでしたが、ひとしずくのお湯が飛び散ってきました。
ちょっと温かい程度で、ちゃんとお湯が掛かって御利益もらえた気持ちになれました(o^^o)


そのまま「笹の舞」になります。
先ほどお湯に浸した笹の束を使って、参列者に特別なモノを授けてくれます。

それは「ミタマノフユ」。
「御霊の殖ゆ」の意味で、簡単に言うと生命力が強くなる神秘的な力です。

ちなみに「冬」という言葉の語源でもあります。
寒く雪に閉ざされた冬は農作業もほとんど無く、外に出る機会も少なく、人間も冬ごもりの状態になります。
これを「御霊の殖ゆ籠り」と呼びました。
木々が枯れたような姿で冬を乗り越え、春に芽吹き花咲くように、冬ごもりの間に人間も魂のパワーが増えた状態で春を迎えると古代日本人は考えていました。
「春」も「張る」が語源だという説があります。
魂が風船だとイメージして下さい。
中の空気が生命力だとして、「冬」に増えて膨らんでいきます。
その生命力がパーンと張るのが「春」、というわけです(^ω^)

そんな「ミタマノフユ」を授かることが出来て、湯立神楽を観に来て良かったなぁ…としみじみ嬉しく感じました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

この動画をご覧になった皆さまにも「ミタマノフユ」が授けられますように!




キラキラ〜〜‼︎
ノワのミタマも10倍増えた〜〜・:*+.\(( °ω° ))/.:+
(●が残念だけど)
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そうだね、私よりノワのミタマ=生命力が強くなって、いつまでも元気で長生きして欲しいな。
ミタマは分けることが出来るというので、私の授かったミタマノフユをノワにたくさん分けてあげるね(^ω^)



湯立神楽レポート、次回がラストです。

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