沖縄本島の中心、西側に位置する読谷村で生まれ育ち、読谷村を拠点にビーチクリーンなどの事業を展開。

 

一般社団法人しまぬわ 

代表理事 津波 駿佑さん(25歳)に電話インタビュー。

 



-津波(つは)さん、沖縄は台風の影響をよく受けるイメージがありますね。
 

沖縄は最近、台風が逸れる傾向があって、でも環境的に台風が来た方が良いこともあります。

 

-えっ、台風が来た方が良いって?


沖縄のサンゴ礁が台風によって海水がかき混ぜられないと、体温を維持していけない、ということがあります。(サンゴは刺胞動物と呼ばれる動物) 台風が来なさ過ぎて、海水温が上がり過ぎちゃって、サンゴが危機に瀕してる状態になってます。僕たちも最近学び始めました。台風も大事なんだなあと思っています。

-被害が出ない程度に、ですね。

はい、そう願ってます。

 


(西宮・御前浜でのブルーサンタ 24.7.20)


-ところで7月に、私が代表を務めるチームこんちゃん主催「御前浜クリーンアップ・ブルーサンタ」に、読谷村からご参加ありがとうございました。(子どもたちにキレイな海をプレゼントするビーチクリーン・ブルーサンタは、毎年7月、海の日前後に全国各地で開催) いきなりイケメンの若者が現れて「沖縄から」ってビックリしました~。

 

楽しかったです!皆さん気さくに話してもらえて嬉しかったです。

 

-あの時、確か大阪でのイベントに参加されて、タイミング良くチームこんちゃんのブルーサンタを見つけてくれましたね。

はい、大阪で世界中でゴミ拾いをしている人たちの集まりがあり参加して、チームこんちゃんの活動を見つけました。

 


(西宮・御前浜でのブルーサンタ 24.7.20)


-ところでビーチクリーンを始めたのはいつから?きっかけは?

約4年前。コロナが流行りはじめて、僕が大学3年生の時、大学に行けない状態で、ちょうど将来のことを考えるきっかけになって。小さい頃から海の近くで育って海が大好きなので、何か海のために出来ることを将来していきたいなあ、と漠然と考えていました。ごみ拾いだったら誰にも迷惑をかけないし始めてみようかなと、思いつきで始めたのがきっかけです。

-SNSやHPで見ました。読谷村の海はすごく綺麗で、御前浜とは比べ物にならないですけど、プラごみは多いですか?

多いですね。海流が沖縄の左側を通っていて、アジアの方から流れてくるごみたちが、その海流を通って、沖縄にぶつかったりするところなんですよね。なので、ごみの7~8割が海外表記の、中国語、英語の文字が見られます。

 



-「一般社団法人しまぬわ」設立したのはいつですか?

昨年の年末です。沖縄ではBEGIN「島人ぬ宝」のように「○○の」を「○○ぬ」と言ったりします。「しまぬ」は「沖縄の」で、「わ」は「輪」「和」「環」色んな「わ」の意味があって、沖縄の「わ(輪・和・環)」を大切にしていきたいと思って名付けました。

その経緯としては、僕が海の活動をしていく中で、自然を未来に残していきたい素敵な人たちと沢山出会うことがあって、その皆さんと一緒に手を取り合いながら、沖縄が一つになって、日本が一つになって「わ」を大切にしながら、何かみんなで未来のために活動していきたいなという想いがあって「しまぬわ」を設立しました。

-頂いた名刺の裏に描かれている、これが「しまぬわ」を象徴するロゴですね。シンプルですが惹かれますね。

ありがとうございます!

 



-事業内容はなんといってもビーチクリーンですね。 

月に2~3回はしています。自分たちが、というよりは、みんなでということを一番大事にしているので、「しまぬわ」主催だけでなく、色んな人たちや団体とコラボをしながらビーチクリーンをしています。

-私はまだ沖縄に一度も行ったことがなくて。この西宮と沖縄の夏の暑さってどう違いますか?

気温はそちら(西宮)の方が高いですけど、沖縄は何より日差しが強くて、肌を刺す感じ。風が涼しいと感じることもありますけど、ヤケドするんじゃないか、というくらい肌にチクチク刺してくる痛い感じがします。

-夏場にビーチクリーンをするのは大変なんですね?

早朝にやったり、夕陽を眺めながらやったりとか。涼しい時間帯を選ぶようにしています。

-その他にどのような事業をされていますか?

「共創プロジェクト事業」です。僕たちだけでは力に限りがあるので、例えば、みなさんのネットワークを活用した情報サイトを作りたいのであれば、そこの専門家の会社の人たちと一緒にコラボレーションをしてプロジェクトをしたり、地域のコミュニティを作っていくのであれば、それに精通した会社と一緒にするだとか、しばりを決めずに色んなところとコラボレーションをしていくという事業をやっています。

具体的な話をすると、自然を大切にしていく、大好きになるというのが大事だなあと思っていて、例えば、海遊び。誰でも遊べるわけではなくて、障害を持った子供たちが、海で遊びたくても遊べない、という状態を、一緒に遊べるように作っていく団体さんがあるんですけど、そことのコラボレーションで、海のこともみんなで学びながら一緒に遊べる、というプロジェクトを立ち上げたり、いろいろやってます。

 



-現在「沖縄まるごとゴミ拾い2024」を開催されているそうですね。

ビーチクリーンをする団体は沖縄にも沢山あって、そのような団体と出会う中で、素敵な想いだな、一緒にやりたいな、というのを漠然と思っていたところ、昨年から沖縄県のSDGs推進イベントの企画の中で、みんなでごみ拾いをやりたいですけど、とお願いしたところ、なんと、1つ企画を組ませていただくことになり、沖縄本島、離島も含めて、参画した団体の皆さんと一緒に、ごみを拾ってまるごと綺麗にしよう、という企画を行っています。(SDGs週間 今年は9月16日~25日) 15日から始まっていてすでに8ヵ所実施(9/16現在)して、今後30ヵ所実施予定です。


-今後どのような事業、活動を目指していますか?


沖縄県の人たち、最終的には世界中の人たち、みんなで未来を良くしていこうという想いでやっていきたい。でも僕たちが一番偉くなりたいわけではないので、皆さんの間に立って、繋げながら、それこそ今回の「沖縄まるごとごみ拾い」も団体を繋ぐきっかけイベントの一つなんですけど、様々なところを繋いで、協力していく、漠然としたところはありますが、そういったプロジェクトを沢山していきたいです。

-ラジオをお聴きの皆さんにメッセージお願いします。


沖縄に来る機会があったら、一緒にビーチクリーンが出来たら嬉しいです!

 

津波駿佑さん Instagram:t_snsk ぜひフォローを!

(9/16 ON AIR LIST)
M1.B'z/今夜月の見える丘に
M2.さかいゆう/夢見月
M3.BEGIN/島人ぬ宝(ゲスト リクエスト)
M4.UFUTAMATHURI/ビーチクリーンのうた
M5.RUI/月のしずく(リクエスト)
M6.南野陽子/秋のIndication(リクエスト)
M7.木村弓/いつも何度でも(リクエスト)
M8.あいみょん/満月の夜なら