先日の日曜日に皇居を4周した後、
凄い倦怠感があったんだけど、余程疲れたんだろうなぐらいに思ってました。
夜になって喉が痛くなってきて怠さも改善されずあまり寝られないまま月曜朝に
これは風邪か扁桃炎だろうなと思った。
なんとか会社に行って仕事をさっさとやっつけ最寄りの病院で熱を測ってびっくり38.8℃。
喉は片方だけ痛いし、少し白くなっている。
それ以外の症状は無いので、疲労による扁桃炎と診断。
月曜早退してから今朝までほとんど布団の中で生活をしていました。
特に月曜夜は寝汗がひどくてパジャマを夜中に3回も取り替える事に・・。
さて、薬も効いたのか熱もかなり下がったので更新しよう。
左側の中腹に人が小さくへばりついているの分かりますか?
西穂山荘から西穂高までで今日の行程のちょうど1/3と言われている。
CT3時間が標準らしいので、あと6時間の計算となる。
実際には2時間でここまでやってきた。
西穂と赤岩岳との間には浮石だらけで両側が切り立った痩せ尾根地帯が続く
落石もとにかく多いらしく、この辺りでの事故がとても多いそうだ。
笠ヶ岳が見える飛騨側は日陰で岩がツルツルしている。
またこの浮石地帯を下って登るのかと思うとうんざりする・・
と思うところだけど、何しろ命がかかっているのでアドレナリンが出まくっていてそういった感覚にはなりませんでした。
不思議なものです。
ちなみに西穂山荘から奥穂山荘までの累計標高差は+1600m、-1000mと言われている。
間ノ岳はなんらかの標識があるわけでもなく、浮石がとことんかさなっていたそのテッペンの大きな石にペンキで間ノ岳と書いてあるだけだ。
つまらないのでさっさとおりる。
下りてから間ノ岳を撮影、後ろをついてきた人が写ってしまった。
下りきったところが間天のコルと呼ばれる場所。
この上の写真ではわからないんだけど、ほとんど垂直の岩壁を鎖を頼りに10mくらい下りる箇所がある。
ここは鎖無しで到底下りられないだろう。
落ちたら運が良ければ大怪我という場所だ。
ここを超えるといよいよ次は天狗岳だ。
別名、天狗の頭と呼ばれているらしい。
しかし、この写真を見てほしい
お分かりいただけるだろうか。
これは下から天狗岳を見上げた写真なんだけど、斜めに岩の層が重なって見えますよね。
これを逆層スラブと呼ぶそうです。
どうやって手や足をかけるの?
って思いませんか?
図解にするとこんな感じ
左のスラブだと手も足も乗っけられるけど、右の逆層だと乗っけられません。
見た目が恐ろしいここを登った先が天狗岳山頂となります。
しかし落ち着いてよく見ると岩と岩の間に隙間があります。
ここに手を引っ掛けて、登山靴のフリクションを効かせながら3点支持を忘れずに確実に登ってゆくのです。
小さいころ、滑り台をフリクションを効かせながら逆に登ったことあるでしょう。それです。
つまりフリクションっていわゆる摩擦です。
自分の靴底の摩擦力を信用出来ない人にはここは超えられません。
引き返していただきます。
慎重に一歩一歩高度を稼いで行った先が天狗の頭だ
ここでよくわからないおっちゃんが写り込んでしまった。
いままで来たルートを撮影
間ノ岳とその先の西穂高岳山頂に人が集まっているのが確認出来る。
天気はまだすごく良い。
本当にゆっくり行きたいけど、天候が怪しくなる前にせめてジャンダルムまでは行きたいと思っているので先を急ぐ。
ここも結構気が抜けない場所だ。
その先にも大きなピーク(畳岩尾根の頭、更にコブ尾根の頭)が待ち構えている。
ここが唯一ニッチもサッチもいかなくなった登山者が下(上高地)にエスケープ出来る場所だ。
ツェルトも張れるスペースもある。
けどここを下るのもなかなかしんどいらしいよ。
人によっては登りの方が下りより楽だと言うらしい。それだけガレているということだ。
降りてゆくと岳沢小屋に行ける。
ここで体力や精神力、気候、その他諸々を考えて、先を進むか、戻るか、下りるかを考える運命の3つの分かれ道な訳だ。
ガスってて雷の心配があるのなら幾ら自分の車を西穂高温泉に駐めていようが下りるべきなんだろう。
僕は何の不安も感じていなかったので先を急ぐつもりでした。
この段階でようやく、奥穂側から来た登山者と遭遇。
それまでは追い抜きはしたけど、誰ともあいませんでした。
この3連休、西穂山荘も300%も収容して、おそらく奥穂側も超満員だったに違いない。
それなのにこのルートの人気の無さったら(笑)
多分、ここが今回のコースの中間地点。
ここからは登りの方が多くなってくる。
ここで西穂山頂で食べたお弁当の残り半分を食べて気合を入れなおした。
コブ尾根の頭の斜面を登ってゆくと、今まで岩にある程度つけられていたペンキの○印などがやや少なくなっていることに気づく。
超巨大な岩の集合体の急斜面にへばりついているので地形もわかりづらいのでルートもよみずらいけど、よくよく観察するとなんとなく分かる。
畳岩の頭?
飛騨側をジグザグに登ってゆき、鎖場も乗り越え、上高地側に回りこむ
その地点で、鈍いゴロンゴロンという音と女性の凄い悲鳴が。
目の前で男の人の頭上バレーボール大の岩が転がり落ちる瞬間を目撃した。
事故発生!!
続きます。