西穂から奥穂まで縦走してきたの巻 その3 山荘の夜 | 草食系猛禽類ふくおの旅

西穂山荘の中は広いようだったけど、人はとにかくごった返していた。


そういえば、3日前に予約の電話を入れたんだよね

その時に


「本当に来るの?いや・・ダメじゃないけどさぁ・・」


みたいな対応でした。


「一組の布団に2人で寝てもらうことになるからね」


とも言われてたけど、覚悟は決めてました。

多分、大混雑であまり来てほしくなかったんだと思う。

けど山小屋はホテルじゃなく、避難小屋でもあるから余程じゃない限り受け入れるんだよね。



んで受付で部屋の案内と夕食の案内をしてもらいました。

予約時点では当初は朝3時過ぎに出発だったので朝食はいらないと言ってましたが、お弁当は前日夜のうちにお渡しすると言われたので朝食のお弁当をお願いしました。


部屋に通される

たぶん8人部屋


後で分かったのだけど

押し込まれたのは23人。

まるで収容所!



しょうがないよね、混んでるの分かってて来たんだもん。

部屋の中で、みんなで相談する。


どうやって寝るか。一組の布団で大人3人計算。


とりあえず、流れに任せ勝手に決めてもらう。

どうせ、よく寝られないのは事実なんで。


あとは、それぞれの今まで経験した登山話で盛り上がる。

23人のうち、奥穂まで縦走する猛者は僕も含めて3人もいた。


そのうちの一人、山口さん(仮名)は僕と同じ布団の人でした。


夕食は5交代で30分毎だったかな?

僕は6時前後だったような。


























ご飯と味噌汁はおかわり自由。

豚汁で美味しかったです。

おかずは、鶏の唐揚げと栄養バランスを考えたものがあった。

なかなか美味しかったですよ。


食事を食べてもなかなかすぐ眠れるものではないので、本がたくさんあったので

色々な本を読んだりしてました。




けどお布団、人がぎゅうぎゅうで、やっぱり辛いので部屋を一度脱出

部屋の外にザック置き場があります。






























受付のあたりで暇をもてあそぶ



























人が溢れかえっていて、玄関あたりも座り込んで話している人がいる。






























おいらも暇なので翌日の為の準備をすることにした。

ヘルメットにライトを装着して、ハイドレーションにアミノ酸飲料を入れ、

ザックの中を整理する。

このオレンジ色のヘルメットがおいらの頭を守ってくれる事になる守護神。





























翌日の大縦走の為に寝ることも必要だ。

寝不足で命を落とすのはさすがに勿体無い。


足を伸ばすことも出来ないが布団に入った。

当然、寝返りもうてないし、ひざも立たせたままだ。


23人のうち3,4人は毛布をもって食堂や廊下に逃げ込んだ。

敷布団はなくとも、足を伸ばして寝ることを選んだ人達だ。


食堂で寝ようとする人で食堂も溢れかえっていた。


いびきの大合唱。


お腹をペチンペチン叩きながら寝てるおじさんもいる。


おいらの隣の山口さんの寝息がおいらの首にあたる。


辛い・・つらすぎるww



夜12時過ぎてからようやく少しウトウト出来た。

外は多分、氷点下に近い温度だけど、さすがにこの人数

部屋は暑いし、掛け布団もいらない。


結局3時に起きようと思ってたところ、2時半過ぎに起きた。



いよいよ本番の朝(というかまだ未明)がやってきた。


続く。