今年はサレ妻を卒業できるんじゃないかな?と淡い期待を抱いていたのですが、現実はそう甘くないことがわかりました。

 

先日、夫の不倫が始まったのは私が聞いていた年の前年だったことが発覚しました。

 

つまり不倫期間は私が認識していたよりも1年長かった可能性があるということです。

 

10年以上も不倫してたんだから1年くらい増えてもそう変わらない、と思うでしょうが、実際に不倫が始まったこの年は私たち家族にとって特別な年なんです。

 

今住んでいるこの家に引っ越してきた年です。

 

この家の前は狭いマンションにギュウギュウ詰めになって親子4人暮らしていました。

 

そこから脱出するための家探しは難航しました。

 

間取りや駅からの距離はもちろん、子供の学校、義母がいた高齢者住宅からの距離など条件がけっこう厳しかったんです。

 

実は住んでいたマンションで急に大規模な修繕が必要となり、かなりの金額の特別修理費を各戸で緊急に負担しなければならなくなったことがありました。

 

毎月積み立てている管理費でなぜまかなえないのかと反対する住民と管理組合との間でみにくい争いが勃発し、お互いが誹謗中傷し合うという事態になりました。

 

その経験から今度住むのは一軒家がいいと決めました。

 

とはいえ限られた予算ではなかなかいいところが見つからず、結局1年くらいかかって今の家を私が見つけ、ようやく引っ越せたのです。

 

当時の夫はまだ収入が少なく、家の頭金として私が独身時代からコツコツ貯めたへそくりを全部吐き出し、さらに私の親からも借金しました。

 

やっと「終のすみか」が見つかって心から安堵したし、子供達も自分の部屋が持てて大喜びでした。

 

新しい土地で生活をスタートさせたこの思い出深い年にあのバカ夫は不倫を始めたのです。

 

腹が立ったし、何より悲しかった。このくやしさを夫にガツんとぶつけました。

 

最近は不倫をとがめられることがなかったので夫は面食らっていました。

 

「一生懸命ラフカルにつくしてるのになんで?」と逆ギレ。

 

完全に平行線ですね。

 

一応は謝ってくれましたが、しょせん夫には私の苦しみは理解できないんです。

 

いくら言葉で言っても夫には不倫された者の本当の痛みはわからないんです。

 

私は骨折したことがないので、骨折の痛みがわからないのと同じ。

 

たとえ一方通行でも私のほうは言いたいことを言ってやったので、まあよしとします。

 

不倫が始まった年をごまかしたことに加えて、日頃モヤモヤしていたことまでついでに言えたので満足です。

 

サレ妻から卒業する日なんて一生こないのかもしれませんね。