正月休み中、息子が『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』(Apple TV)というアメリカのSFドラマをリビングルームで見ていました。

このドラマは一言でいうと、ゴジラをはじめとする怪獣を追うモンスターハンター達の物語です。

以下軽いネタバレを含みますので、これからドラマを視聴予定の方はここでストップしたほうがいいかもしれません。ただしドラマの核であるモンスターハントについてはまったく触れていません。














このドラマ、私のようなおばさん向けではないのですが、特にやることもなかったので私もソファに座って一緒に見ていました。

いきなり第一話からモンスターではなくて別のことに驚愕して目が離せなくなりました。

単独で怪獣を追っているヒロシ(平岳大さん)が、日本とアメリカの両方に妻子があるという「重婚」状態であることが明らかにされるんです。

この設定はすでに予告でほのめかされていたらしく息子はもう知っていました。

アメリカ側の子供はケイトという娘で、役の上の年齢はおそらく20代後半か30代前半。元ダンスボーカルグループのメンバーだった澤井杏奈さんが演じています。

日本側はケンタロウという息子で渡部蓮さんが演じていました。

この若いイケメン俳優さん、まったく存じあげなかったのですが、英語がネイティブなのでアメリカの日系俳優だと思ってずっと見ていました。

実は渡部篤郎さんと村上里佳子さんの次男さんだというのを後から知りました。世界で活躍できそうな将来有望な俳優さんですね。

ケイトとケンタロウは日米に分かれて育った異母姉弟ということになるわけですが、お互いの存在は寝耳に水でした。

 

この二人の年の差は見た感じだいたい3歳から5歳くらいなので、ヒロシはバレずに二つの家庭を行き来していたということになります。

怪獣を追ったまま家に帰ってこない父親のヒロシを探しにケイトが日本にやってきたことでこの「重婚」が発覚します。

ヒロシの裏切りにどちらの親子も相当ショックを受け、最初は信じようとしませんでした。

二人の女性と日米でそれぞれ結婚するのは犯罪にならないのか??? ドラマを見ながらずっとモヤモヤしてしまいました。

話の流れやケイトのラストネームから、ヒロシはアメリカでケイトの母親と正式に結婚していたのは間違いありません。

一方の日本のケンタロウの母親とはちゃんと結婚していたのかははっきりわかりませんでした。

終盤のほうで怒ったケンタロウの母が指輪をヒロシに突き返すという場面がありました。この指輪は平たいものだったので、結婚指輪だった可能性があります。

ということは、ヒロシは二組の妻子だまして夫、父を演じていた最低男ということになります。

別の土地に住んでいる女と長年不倫していた夫を持つ私はヒロシが不快でたまりませんでした。

ヒロシは日本で生まれて幼い時に山本真理さん演じる母のケイコに連れられてアメリカに渡りました。その時は日本国籍だったはずですよね。

のちにケイコが学者仲間のアメリカ人と再婚したので、この時に連れ子であるヒロシはアメリカ国籍を取った可能性があります。

日本で日本人がアメリカ人と結婚した場合、そのアメリカ人がアメリカですでに結婚しているかどうか調べようがないですよね。

日本で婚姻届を出すときにアメリカ側で発行された独身証明書が必要らしいのですが、単に「自分は独身です」と宣誓するだけのもののようなので、真実を隠して証明書を発行してもらうことも十分ありえます。

日本で結婚したアメリカ人はアメリカ側に特に結婚を報告する義務もないそうなので、アメリカ側の妻子は夫が日本で結婚したとしても知りようがないですね。

結局、日米またいでの重婚を罪に問うのは難しいということなんでしょうか。

 

怪獣ものが大好きな息子はこのドラマに満足していました。

 

私はヒロシに反感を覚えてストーリーがあまり頭に入ってきませんでした。いくら多くの人を救うために怪獣を追っているとしても、自分の家族にはあまりにも不誠実すぎましたね。