昨日は上野の東京芸大奏楽堂で
こんな企画を楽しんできました

予定にはなかったのですが
思いがけず演奏者のかたからお誘いいただき
いつもとはちょっと違う体験をしてきました

入場無料といえど抽選での企画なので
客席はほぼ満席でした


ステージ上にはパラボラアンテナ様ものが
10個配置されてます。
おそらく花器?水盤?だと思われますが、
まずは副学長の松下先生の司会と進行で
書家の金澤翔子ちゃんの揮毫が始まります

翔子ちゃんの作品は鎌倉の円覚寺にもあり
力強さと躍動感のなかに優美なものが
溢れんばかりに詰まっています
(躍動感なんて陳腐な言葉は使いたくない)

今回は芸大卒業生有志が演奏する
ドビュッシーの「月の光」が流れる中で
『飛翔』と書いてくださいました。
お母さまが紙を抑えたり墨桶を移動したり
墨がたっぷりの部分は紙で押さえたりと
母娘二人三脚の揮毫の最後は
落款の押印と笑顔で結ばれました


次は芸大から院を卒業した
ソプラノ歌手の橋本夏季さんが
透き通るような歌声を披露してくれます。
曲はヘンデルの「オンブラ マイ フ」と
サルトーリの「Time to say goodbye」

橋本さんは全盲ながら歌を勉強して
芸大へ入学したすごい人なんです!
全盲であるが故に耳で覚えることから始まり
点字楽譜を取り入れたり
私たちより遥かに苦労があるはずなのに
外さない高音域と透き通った声と
感情が入りすぎないのに伝わる歌は
いったいなんなのでしょう!!
続いて、過去日本で開催された
3つのオリンピックマーチの演奏が
平べったく感じてしまいました(すまん!)

休憩時間の舞台です

舞台の左右にある「飛」と「翔」を
角度を直してコラージュで繋げてみたけど
ブログに載せていいのかわからないので

…ボカしておきます(・◇・)


20分間の休憩の後は
池坊専好さんによる いけばなです。
これはなんともレポートが難しい(泣)

いけばなに加え、NECのAIがコラボして
専好さんの視線の動き検知したカメラが
いけばなと調和する日本の美を
舞台上のディスプレイの映像で表現され
そのすべてが一体となるものです
(チラシ解説よりほぼ引用)

使われた花材はフトイとスモークツリー。
巨大な万能葱が出てきたぞー!
なんて感覚しか持ち合わせないのが悲しい

この いけばなでは
「このこと そして」がお筝と三味線に加え
オーケストラでの演奏も入って
完成された舞台には
夏ながら金色なのに暑苦しくなく
どこか懐かしさを感じる世界がありました


フィナーレは
翔子ちゃんが橋本夏季の手を引いて登場。
小柄な翔子ちゃんだけど
まるで妹をエスコートするような姿に
守られるだけの障害者から
活躍する障害者への時代の転換を
感じることができました。
どんな誰だって意識しないところでも
守られているものですよね


さてさて着ていった着物です。
長くなってすみませんm(__)m

自分の記録のブログだから
解説なんて必要ないのですが
興奮冷めやらぬときに書いたものは
後から読むと恥ずかしさもあるけど
それもまた大切かなーと思ってね

綿麻の着物に羅の帯を合わせました。
色味を抑えたつもりです


この羅の帯は初めて使ったのですが
ほぼ網なのでガリガリ硬くて
滑りが悪くて締めにくかったです。
でも一度締めれば緩むことないのが利点。
あたしゃ気に入った(b゚v`*)


そこで、どのくらい網で硬いのか
実験してみましたよ。
協力者はわが家のウサギどんです

帯を丸くしてウサギどん投入


うわわ、脱獄(´・_・`;)


ならばピンチで固定します


手をかけても丈夫だよ♪


諦めて齧りはじめました(OдO`)


これで質感がわかったかな?