ブランディング・パラノイア(416)インサイトとタケノコ | うさばなし

ブランディング・パラノイア(416)インサイトとタケノコ

昨日に続きインサイトの話。

インサイトとニーズはどう違うのですか。
そんな質問を受けた。

ひとつは顕在と潜在ではないか、と答えた。
ニーズのほうがインサイトより顕在化していると思う。
ニーズの底にインサイトがあるのではないか。
なので潜在ニーズという言葉は、インサイトとかぶると思う。

もうひとつは、ニーズをつくる、とは言うが、
インサイトをつくる、とは言わない。
あるブランドをみんなが欲しがるように仕向ける、これはニーズをつくることだ。
インサイトは人々の無意識に存在する。
インサイトがわかれば、ニーズはつくり出せる。

タケノコで言うと地表から頭を出しかけているのがニーズ。
地面に潜っていて見えないのがインサイトである。

人々はニーズには、うすうす気づいている。
インサイトには気づいていない。
どこにも存在しないニーズを掘り起こしたければ、
まずインサイトを見つけなくてはならない。

タケノコと一緒で地面の下にあって見えないほうが、おいしい。