東京新国立美術館で行なわれている

「エミリー・ウングワレー」を見てきました。


何気に入った展覧会でしたが

とてもおもしろかったです。


常識、あるいは思考の傾向など

グローバル化が進むにつれ

同質化してきています。


そんな意識を壊して

独自のコンセプトをつくらなければ

アートとして光りにくいのが

現代ではないでしょうか。


そんななか、アボリジニアートは

とても魅力的です。


新しいものをつくろうとか

新しいコンセプトをみせようということではなく

日常の延長としてある彼らの創作。


ドリーミングというアボリジニの宗教観、世界観そのものが

私の意識を刺激します。


理屈ではなく、体全体からでてくる

エネルギーが創作になっています。

圧倒的な何かを感じます。


亡くなる2週間前に

線やドットではない面的な作品が出てきます。

色も今までのようなエネルギッシュなものではなく

淡い色合いです。


これはエミリーが死期を悟ったことに

大きく内的な何かが変化したからなのでしょうか?

アボリジニの宗教観が影響しているのでしょうか?

 

いろいろ考えていると

ますますおもしろい

アボリジニアートです。