先週、2泊3日で、静岡に行って来ました。目的は、いつもお世話になっている楽器の先生が講師を務められてるセミナーを聴講する事。先生に個人的にお世話になり始めてからずっと行きたかったのですが。何せこんな病気を抱えてるから、体調が安定しない&出来る事にかなりの制限がかかる、というので、いつも涙を飲んでました。。。
今年は、今回が唯一、私が教えて頂いてるジャンルで先生が教えられる機会。いつもは年2回あるのですが、今年は1回です。絶対に行きたい、と思っていたのに、この夏は思いもかけずに大変になっちゃったので、もう無理かと、半ば諦めかけていました、、、。でも、お医者さんで頓服の鎮静剤を処方して頂き、又、師匠の奥様始め、友人達や周りの方々に話を聞いて頂いたり、アドヴァイスを頂いたのがしっかり効いてくれたらしく、何とかギリギリセーフ、無事に行って来る事が出来ました!!
頑張って行ったかいあり、学べた事は計り知れず。時間をかけて、音楽においての内容は、消化して行く物なんだろうな、と感じています。
そこにプラスして、病気治療、回復に於いて、予想外の良い効果をもたらしてくれています♪( ´▽`) もちろん、この旅行に無事に行って来れ、ちゃんと目的もしっかり果たせて来た事自体が嬉しく、自信にもなってくれているのもあります。まず、パニック障害持ちとして、新幹線に乗る事が1番の難題でしたが。往時は特に、最初少し気分が悪くなりかけただけで、それがすぐ収まると、後は楽チン楽チン!!こんなに楽に新幹線に乗って移動って出来るんだなぁ。世の中の人達がしょっ中乗れる訳ですね♪ 緊張も何も無く座ってるだけなのと、不安と緊張に駆られながら乗るのとでは訳が違う!( 因みに、去年、父に付き添って貰って、東京へ2泊3日の旅行をした時は、往時の新幹線は、こだまにも関わらず、中々落ち着いてくれず、景色も余りみれませんでした…)
静岡までひかりで1時間半。早かったです(笑) 復路は、実は、名古屋を過ぎるまで、リラックス出来なくて。疲れてたのが原因のようでした。お医者さんに、"疲れのマネージメント" が、電車恐怖への対処にも大事だと言われてた意味が良くわかりました。
でも、兎も角、11:58 京都発 に乗り、13:30過ぎに静岡着。駅前のホテルに行ってみたら、少し早かったけどチェックインさせて下さり、一息お部屋で付いて。いざ、セミナーの会場へ。13:30から既にスタートしてましたが、体力を考慮して、1人目の方へのレッスン聴講は諦めてました。14:30頃から、19:30終了まで、途中、個人的に抜けてカフェで暫く休憩を取って、後はずっと会場内で聴いていました。終了後は、駅前の食彩館、という所で、テイクアウトのお寿司をゲット!遅かったので、30%オフで、更に、場所柄、ネタが違う!!このお値段でこんなの良いの⁈という豪華さ。ホテルに持ち帰り、ゆっくり頂きました。初日の夕食はテイクアウト、も最初から計画してた事。翌日2日目のセミナーは、朝10:00~ 12:00 講義、13:30~14:30 講義、14:45~19:30はレッスン、という、中々ハードな物。今の私には、聴講するだけでも大変(^^;) なので、初日はなるべく早く部屋に帰り、1人でゆったり過ごす、のが大事だとわかっていました。それでも、脳の興奮はすぐには収まらず、かなり寝不足になりましたが、それまでの自分の症状を考えると、それでも結構マシでした!お陰さまで、2日目は、全行程の9割以上を聴く事が出来ました♪ しかも、終了時間は予定より遅く、20:10頃になりました。そこから、近場で、リサーチしていたお店の1つに直ぐに入り、夕食をしっかり取ってエネルギー補給。
兎に角、今回は、プランも全て自分で考え、ホテルも新幹線も自分で手配。荷造りも家族を振り回さずに落ち着いて出来ました。当たり前の事のように聞こえますが、この病に陥ると、全く当たり前で無くなってしまいます、、、。
ホテルのお部屋でも、荷物がグチャグチャになる事無く、割合とスッキリ過ごせ。初日の夜には、近くのコンビニへ買い出しに。疲れて動けなくなってしまった時の事を考えて、食べる物を仕入れておきました。結局必要無かったのですが♪( ´▽`) そういう事を、割合とテキパキやってる自分に感動(笑) 脳の機能が低下してしまって、考える、判断する、整理する、etc. etc. そういう事が本当に出来なくなってしまってて…。元々は逆に、自立心が旺盛なタイプで、何でも自分でやろうとしてたので、こんな風になってる自分が嫌で嫌で仕方がありませんでした。許せないんですよね…。情け無い、ダメなやつだ、と自責の念に駆られ続け、一分一秒が苦しい毎日だったので。これだけで、既に感動モノだったんです(笑) 2泊とも、ホテルの朝食付きで予約でしたが、食べに行けるか自信が無かったものの、2日ともちゃんとしっかり頂けましたし。これは、朝のしんどさがかなりマシになってくれた賜ですね。
ちょっと2日目に頑張って聴き過ぎてしまったのが良く無かったようで、翌日なかなか疲れが取れず。元々チェックアウトを15:00まで延長して貰い、ゆーーーっくり3日目の朝を過ごしたのですが。疲労感が、新幹線に対する不安感を引き起こしてしまったようで、復路は緊張感がなかなか取れませんでした…。2日目、セミナー自体は今日だけだから、と目一杯聴いたのがミスだったな、というのが反省点です。やはり、途中で休んで、疲れ過ぎないように、我慢してコントロールしなきゃいけなかったなぁ、と。本来は、帰りの方が電車はいつも楽なので。
でも、何はともあれ、倒れて7年半にして初めて、完全に1人で2泊3日の旅行を、苦手な新幹線を使って出来た!!というのは、とても大きな達成感と安心感をもたらしてくれました。そして、希望も☆☆後は、エネルギーの持続力を上げて、落ちてしまった筋力も徐々に付けて行けば、アメリカで住んでいた街に行く事が、近い将来出来る筈!倒れて数年は、自分がもう一度アメリカの地に立つ事を想像する事すら出来なくなっていました。宇宙の果てに思えて。。。本当に。
動かない身体(つまり、身体を動かす脳) を引き摺って引き摺って生きてた身には、元気に動ける事は何にも勝る宝物です♪
もう1つの効果、が、自分では全く予想外の物でした。
私の病気の大きな原因は、音楽高校時代に植え付けられてしまったトラウマから来ている、という話を書いた事があったと思いますが。その原因となった事の大きな物は、業界に蔓延る考え方のような物でした。藝大と言う、この世界の日本のトップの大学へ行ける力量があるか、少なくとも、関西にある別の公立芸大か、東京にある名門私立音大か、というような所へ行ける学生達以外は、"要らない人間" のように思われており、まるで"透明人間" かのように存在を無視され続けました。誰も助けてくれる人は居ない。自分のピアノの先生は逆に、そこに上塗りをして、崖から突き落としてくれました(^^;) 自分がそれまで教えて来た生徒なのに、良い学校に入る力量が無いとわかったら、ポイと捨ててくれました…。そして、私の親友で、藝大に進学した子に、馴れ馴れしく擦り寄って行ってました。彼女は、逆に、そんなのに全く応じてませんでしたが(笑) そういう人達の事を嫌がってました。
兎も角、そんないきさつから、私には、そういう所へ進学する人達の壁は、何をどう頑張っても越せない、という思いが植え付けられていました。自分にはその" 才能" が元々備わって無いんだ、と。
その見えない重石は、アメリカの師匠とある程度勉強し、どんどん弾けるようにして貰え、更には、帰国後も、自分で色々探った結果、"ブレークスルー" を果たし、師匠にも、"コロラドを去った時の君と今とでは比べ物にならない位成長してる" と言って貰うようになっても、私の頭上を覆うように存在していました。師匠は、色んな表現を使って、私のその" 思い込み" を取ってくれようと頑張ってくれてました。お陰で、徐々に重さの度合いはマシになってはくれていましたが、それでも、言い様の無い苦しさ、モヤがかかってるような、そんな物がありました。そういう物は、今回セミナーの講師もされてた先生にお世話になるに当たっても、大きく足かせになっていました。今になって、どれだけ足かせだったか、更にわかります。先生はどんなレヴェルの生徒さん達にでも、分け隔て無く、今伸びる為に必要な事を、将来を見据えて教えれる、えこひいきしない、本当に、先生の鏡のような方です。師匠と同じです。その先生の姿勢に接する機会が与えられただけで、病気が良くなった、そんな方です。なので、その先生に教えて頂ける機会を得ている事は本当に有り難く、嬉しいのですが。私の中に、"師匠とのご縁で" 私のようなレヴェルのピアノ弾きでも、教えて貰えてるんだろうな。師匠の弟子なのに、大して弾けない、と思われてるんだろうな、という、捻くれた気持ちがあったんです。基本が出来て無い、と思われてるだろうな。師匠がちゃんと教えれて無いみたいで申し訳無いな、と。。。
でも、それが違う!と今回の静岡行きで、目の前でハッキリとわかりました♪( ´▽`)
そのセミナーは、全国からの応募者から選抜された、力量の高いピアニストさん達が受講する物なんです。今年も、5人の受講生の中、4人は藝大。1人は、私よりも年上で、藝大卒業後、アメリカの超名門音楽院で研鑽を積み、帰国後日本でこの分野でバリバリご活躍の方。後は、30歳前後で、私立名門音大卒業後、藝大の室内楽科で修士修了、藝大でその後助手として働いている方々。後は若手で、私立の名門1番手卒業の方と、藝大1年生のフレッシュなピアニストさん。でした。プロフィールをチェックしていたので、その時点で、自分には届かぬ所で、更にレヴェルの違うレッスンをされてるんだろうな、と思っていたのです。
それが、実際に聴いてみると。。。もちろん、皆さんとてもお上手で、テクニックもあるし、そもそも、あのホールの舞台で落ち着いて弾く事が、私には無理(^^;) ではあるのですが。レッスンの内容は、私が普段プライベートで教えて頂いてる物と何ら変わりはありませんでした、、、。そして、皆様、やってらっしゃいました。私がいつも言われてる事を(^^;) 先生は、少し良いくらいでは簡単に褒めたりしない方です。皆、バサバサ切られてました(笑) その、1番経験豊富な方ですら、私が良くやっちゃって、突っ込まれてる事をやってらしたのには、とても安心感を覚えました(笑)
本当に、ハッとさせられる2日間でした。もちろん、お忙しい先生は、師匠とのご縁で、私には特別にこの機会を与えて下さってるのですが。先生の態度とレッスン内容から、私の事も、本気で、この分野のピアニストとしての力を付けてあげよう、と思って教えて下さってる、のが良くわかったのです。そんな事言ったら、先生が本気だと思って無かったみたいで失礼なのですが(^^;) 本気で無い、というよりも、私は彼らとはレヴェルは違う、と思って教えてらっしゃると思ってたのです。いや、違いは、私が病気でなかなか弾き込めで無い事。そして、自信が無いから、舞台で弾く勇気が無い事、くらいなんだな、と。なので、先生は、私に教える内容を決して手加減されてない。その、この分野の事が出来るピアニストさんを育てるのを目的に開講されてるそのセミナーで教えるのと同じレヴェルの事を教え込んで下さってるんだ、と良く良くわかりました。経歴とかそういうのは、出だしの良さで得てる物。その後、どんな勉強を続けて行くかで、幾らでも伸びれる可能性はあるし、逆に、勉強を続けなければ、モノにならない、という事。それは、若い実力派のピアニストさんを聴いても思いました。本当に凄い安定したテクニックを持ってるけれど、もし彼女が今後多面的に勉強し続けなければ、ただ、音をなぞれる人、で終わってしまう。"エチュードみたいに弾いてる" と、言われてました、そのピアニストさんは。このセミナーを受講しに来てる時点で、とても良い兆候だと思うので、これからきっと、育って行ってくれる事かと思いますが。ここで止まったら、違いはそこだけ、というのがハッキリと聴き取れました。言い方を変えれば、別に他に何か特別な才能を感じる訳では無い、という事です。要するに、皆どんぐりの背比べ。師匠や先生はそれをよおくご存知だから、私を教えて下さってるんだな、と肌で感じる事が出来ました。師匠達に言ったら、"まだそんな事言ってたのか⁈" と驚かれるかもしれません(^^;) だから、ずっとそう言って来てるじゃ無いか、と…。でも、どうしても、腹から納得出来なかったのです。。。
"百聞は一見にしかず" とは、この事ですね、正しく!!
自分がいつもレッスンして頂いてるその同じやり方で、他のピアニストさん達を先生がレッスンされる姿を拝見したのは、意外にも、こんな意味で、個人的に大きな大事な気付きの機会、となりました!
静岡から帰って、疲れが取れてから、何だか前より頭が軽く、楽。ピアノの練習をしている時も前より楽で、世界が広がる感じがあります。あの、重石がかなり取れてくれたんだと思います。文字通り、何か重たいものが取れて、天井が開いたような、そんな感触です。
ここまで来れば、元々どれだけ弾けたか、なんて関係無い。それよりも、良い物を求め続け、貪欲に学び続け、音楽を深めて行けるか。そして、それを通じて、社会に貢献して行けるか。そういう事が大事なんだという事。余りに欠陥が致命的だった技術的な事を、自分の全てを懸けて変えて来てここまで来た今。それをどう使えるようになるか、には無限の可能性が秘められてるし、私の劣等生の過去は、その可能性を限定する物では無くなってる、という事。そういう事に、やっとピンと来ました。私の中の、"あんな劣等生だった自分に出来る事はしれてる" そんな思い込みを消し去ってくれたようです。師匠も、先生も、その姿勢で私を見てらっしゃるし、それを悟らせようとずっと頑張って下さってたけれど。そして、その姿勢のお陰でここまで来させて貰えてたけれど。最後は、自分から悟れないと、納得しないし、重石も取れないし、かかった雲は晴れない。
この気付きが、私からエネルギーを奪い続けていた何かを更に取り外してくれ、病気からの回復を進めてくれたら良いのになぁ、と思います♪( ´▽`) この春に、ある本との出会いで、病巣を結構取る事が出来、師匠もここは大事だ、とすごく頑張って手伝ってくれて、楽になってたのですが。いやはや、まだまだ、病巣になる物は残っていたようです(^^;) 多分、まだある筈…。長い道程です、、、。
やっぱりまとまりのない長文、お付き合い下さった方々いらしたら、有難うございます!
今年は、今回が唯一、私が教えて頂いてるジャンルで先生が教えられる機会。いつもは年2回あるのですが、今年は1回です。絶対に行きたい、と思っていたのに、この夏は思いもかけずに大変になっちゃったので、もう無理かと、半ば諦めかけていました、、、。でも、お医者さんで頓服の鎮静剤を処方して頂き、又、師匠の奥様始め、友人達や周りの方々に話を聞いて頂いたり、アドヴァイスを頂いたのがしっかり効いてくれたらしく、何とかギリギリセーフ、無事に行って来る事が出来ました!!
頑張って行ったかいあり、学べた事は計り知れず。時間をかけて、音楽においての内容は、消化して行く物なんだろうな、と感じています。
そこにプラスして、病気治療、回復に於いて、予想外の良い効果をもたらしてくれています♪( ´▽`) もちろん、この旅行に無事に行って来れ、ちゃんと目的もしっかり果たせて来た事自体が嬉しく、自信にもなってくれているのもあります。まず、パニック障害持ちとして、新幹線に乗る事が1番の難題でしたが。往時は特に、最初少し気分が悪くなりかけただけで、それがすぐ収まると、後は楽チン楽チン!!こんなに楽に新幹線に乗って移動って出来るんだなぁ。世の中の人達がしょっ中乗れる訳ですね♪ 緊張も何も無く座ってるだけなのと、不安と緊張に駆られながら乗るのとでは訳が違う!( 因みに、去年、父に付き添って貰って、東京へ2泊3日の旅行をした時は、往時の新幹線は、こだまにも関わらず、中々落ち着いてくれず、景色も余りみれませんでした…)
静岡までひかりで1時間半。早かったです(笑) 復路は、実は、名古屋を過ぎるまで、リラックス出来なくて。疲れてたのが原因のようでした。お医者さんに、"疲れのマネージメント" が、電車恐怖への対処にも大事だと言われてた意味が良くわかりました。
でも、兎も角、11:58 京都発 に乗り、13:30過ぎに静岡着。駅前のホテルに行ってみたら、少し早かったけどチェックインさせて下さり、一息お部屋で付いて。いざ、セミナーの会場へ。13:30から既にスタートしてましたが、体力を考慮して、1人目の方へのレッスン聴講は諦めてました。14:30頃から、19:30終了まで、途中、個人的に抜けてカフェで暫く休憩を取って、後はずっと会場内で聴いていました。終了後は、駅前の食彩館、という所で、テイクアウトのお寿司をゲット!遅かったので、30%オフで、更に、場所柄、ネタが違う!!このお値段でこんなの良いの⁈という豪華さ。ホテルに持ち帰り、ゆっくり頂きました。初日の夕食はテイクアウト、も最初から計画してた事。翌日2日目のセミナーは、朝10:00~ 12:00 講義、13:30~14:30 講義、14:45~19:30はレッスン、という、中々ハードな物。今の私には、聴講するだけでも大変(^^;) なので、初日はなるべく早く部屋に帰り、1人でゆったり過ごす、のが大事だとわかっていました。それでも、脳の興奮はすぐには収まらず、かなり寝不足になりましたが、それまでの自分の症状を考えると、それでも結構マシでした!お陰さまで、2日目は、全行程の9割以上を聴く事が出来ました♪ しかも、終了時間は予定より遅く、20:10頃になりました。そこから、近場で、リサーチしていたお店の1つに直ぐに入り、夕食をしっかり取ってエネルギー補給。
兎に角、今回は、プランも全て自分で考え、ホテルも新幹線も自分で手配。荷造りも家族を振り回さずに落ち着いて出来ました。当たり前の事のように聞こえますが、この病に陥ると、全く当たり前で無くなってしまいます、、、。
ホテルのお部屋でも、荷物がグチャグチャになる事無く、割合とスッキリ過ごせ。初日の夜には、近くのコンビニへ買い出しに。疲れて動けなくなってしまった時の事を考えて、食べる物を仕入れておきました。結局必要無かったのですが♪( ´▽`) そういう事を、割合とテキパキやってる自分に感動(笑) 脳の機能が低下してしまって、考える、判断する、整理する、etc. etc. そういう事が本当に出来なくなってしまってて…。元々は逆に、自立心が旺盛なタイプで、何でも自分でやろうとしてたので、こんな風になってる自分が嫌で嫌で仕方がありませんでした。許せないんですよね…。情け無い、ダメなやつだ、と自責の念に駆られ続け、一分一秒が苦しい毎日だったので。これだけで、既に感動モノだったんです(笑) 2泊とも、ホテルの朝食付きで予約でしたが、食べに行けるか自信が無かったものの、2日ともちゃんとしっかり頂けましたし。これは、朝のしんどさがかなりマシになってくれた賜ですね。
ちょっと2日目に頑張って聴き過ぎてしまったのが良く無かったようで、翌日なかなか疲れが取れず。元々チェックアウトを15:00まで延長して貰い、ゆーーーっくり3日目の朝を過ごしたのですが。疲労感が、新幹線に対する不安感を引き起こしてしまったようで、復路は緊張感がなかなか取れませんでした…。2日目、セミナー自体は今日だけだから、と目一杯聴いたのがミスだったな、というのが反省点です。やはり、途中で休んで、疲れ過ぎないように、我慢してコントロールしなきゃいけなかったなぁ、と。本来は、帰りの方が電車はいつも楽なので。
でも、何はともあれ、倒れて7年半にして初めて、完全に1人で2泊3日の旅行を、苦手な新幹線を使って出来た!!というのは、とても大きな達成感と安心感をもたらしてくれました。そして、希望も☆☆後は、エネルギーの持続力を上げて、落ちてしまった筋力も徐々に付けて行けば、アメリカで住んでいた街に行く事が、近い将来出来る筈!倒れて数年は、自分がもう一度アメリカの地に立つ事を想像する事すら出来なくなっていました。宇宙の果てに思えて。。。本当に。
動かない身体(つまり、身体を動かす脳) を引き摺って引き摺って生きてた身には、元気に動ける事は何にも勝る宝物です♪
もう1つの効果、が、自分では全く予想外の物でした。
私の病気の大きな原因は、音楽高校時代に植え付けられてしまったトラウマから来ている、という話を書いた事があったと思いますが。その原因となった事の大きな物は、業界に蔓延る考え方のような物でした。藝大と言う、この世界の日本のトップの大学へ行ける力量があるか、少なくとも、関西にある別の公立芸大か、東京にある名門私立音大か、というような所へ行ける学生達以外は、"要らない人間" のように思われており、まるで"透明人間" かのように存在を無視され続けました。誰も助けてくれる人は居ない。自分のピアノの先生は逆に、そこに上塗りをして、崖から突き落としてくれました(^^;) 自分がそれまで教えて来た生徒なのに、良い学校に入る力量が無いとわかったら、ポイと捨ててくれました…。そして、私の親友で、藝大に進学した子に、馴れ馴れしく擦り寄って行ってました。彼女は、逆に、そんなのに全く応じてませんでしたが(笑) そういう人達の事を嫌がってました。
兎も角、そんないきさつから、私には、そういう所へ進学する人達の壁は、何をどう頑張っても越せない、という思いが植え付けられていました。自分にはその" 才能" が元々備わって無いんだ、と。
その見えない重石は、アメリカの師匠とある程度勉強し、どんどん弾けるようにして貰え、更には、帰国後も、自分で色々探った結果、"ブレークスルー" を果たし、師匠にも、"コロラドを去った時の君と今とでは比べ物にならない位成長してる" と言って貰うようになっても、私の頭上を覆うように存在していました。師匠は、色んな表現を使って、私のその" 思い込み" を取ってくれようと頑張ってくれてました。お陰で、徐々に重さの度合いはマシになってはくれていましたが、それでも、言い様の無い苦しさ、モヤがかかってるような、そんな物がありました。そういう物は、今回セミナーの講師もされてた先生にお世話になるに当たっても、大きく足かせになっていました。今になって、どれだけ足かせだったか、更にわかります。先生はどんなレヴェルの生徒さん達にでも、分け隔て無く、今伸びる為に必要な事を、将来を見据えて教えれる、えこひいきしない、本当に、先生の鏡のような方です。師匠と同じです。その先生の姿勢に接する機会が与えられただけで、病気が良くなった、そんな方です。なので、その先生に教えて頂ける機会を得ている事は本当に有り難く、嬉しいのですが。私の中に、"師匠とのご縁で" 私のようなレヴェルのピアノ弾きでも、教えて貰えてるんだろうな。師匠の弟子なのに、大して弾けない、と思われてるんだろうな、という、捻くれた気持ちがあったんです。基本が出来て無い、と思われてるだろうな。師匠がちゃんと教えれて無いみたいで申し訳無いな、と。。。
でも、それが違う!と今回の静岡行きで、目の前でハッキリとわかりました♪( ´▽`)
そのセミナーは、全国からの応募者から選抜された、力量の高いピアニストさん達が受講する物なんです。今年も、5人の受講生の中、4人は藝大。1人は、私よりも年上で、藝大卒業後、アメリカの超名門音楽院で研鑽を積み、帰国後日本でこの分野でバリバリご活躍の方。後は、30歳前後で、私立名門音大卒業後、藝大の室内楽科で修士修了、藝大でその後助手として働いている方々。後は若手で、私立の名門1番手卒業の方と、藝大1年生のフレッシュなピアニストさん。でした。プロフィールをチェックしていたので、その時点で、自分には届かぬ所で、更にレヴェルの違うレッスンをされてるんだろうな、と思っていたのです。
それが、実際に聴いてみると。。。もちろん、皆さんとてもお上手で、テクニックもあるし、そもそも、あのホールの舞台で落ち着いて弾く事が、私には無理(^^;) ではあるのですが。レッスンの内容は、私が普段プライベートで教えて頂いてる物と何ら変わりはありませんでした、、、。そして、皆様、やってらっしゃいました。私がいつも言われてる事を(^^;) 先生は、少し良いくらいでは簡単に褒めたりしない方です。皆、バサバサ切られてました(笑) その、1番経験豊富な方ですら、私が良くやっちゃって、突っ込まれてる事をやってらしたのには、とても安心感を覚えました(笑)
本当に、ハッとさせられる2日間でした。もちろん、お忙しい先生は、師匠とのご縁で、私には特別にこの機会を与えて下さってるのですが。先生の態度とレッスン内容から、私の事も、本気で、この分野のピアニストとしての力を付けてあげよう、と思って教えて下さってる、のが良くわかったのです。そんな事言ったら、先生が本気だと思って無かったみたいで失礼なのですが(^^;) 本気で無い、というよりも、私は彼らとはレヴェルは違う、と思って教えてらっしゃると思ってたのです。いや、違いは、私が病気でなかなか弾き込めで無い事。そして、自信が無いから、舞台で弾く勇気が無い事、くらいなんだな、と。なので、先生は、私に教える内容を決して手加減されてない。その、この分野の事が出来るピアニストさんを育てるのを目的に開講されてるそのセミナーで教えるのと同じレヴェルの事を教え込んで下さってるんだ、と良く良くわかりました。経歴とかそういうのは、出だしの良さで得てる物。その後、どんな勉強を続けて行くかで、幾らでも伸びれる可能性はあるし、逆に、勉強を続けなければ、モノにならない、という事。それは、若い実力派のピアニストさんを聴いても思いました。本当に凄い安定したテクニックを持ってるけれど、もし彼女が今後多面的に勉強し続けなければ、ただ、音をなぞれる人、で終わってしまう。"エチュードみたいに弾いてる" と、言われてました、そのピアニストさんは。このセミナーを受講しに来てる時点で、とても良い兆候だと思うので、これからきっと、育って行ってくれる事かと思いますが。ここで止まったら、違いはそこだけ、というのがハッキリと聴き取れました。言い方を変えれば、別に他に何か特別な才能を感じる訳では無い、という事です。要するに、皆どんぐりの背比べ。師匠や先生はそれをよおくご存知だから、私を教えて下さってるんだな、と肌で感じる事が出来ました。師匠達に言ったら、"まだそんな事言ってたのか⁈" と驚かれるかもしれません(^^;) だから、ずっとそう言って来てるじゃ無いか、と…。でも、どうしても、腹から納得出来なかったのです。。。
"百聞は一見にしかず" とは、この事ですね、正しく!!
自分がいつもレッスンして頂いてるその同じやり方で、他のピアニストさん達を先生がレッスンされる姿を拝見したのは、意外にも、こんな意味で、個人的に大きな大事な気付きの機会、となりました!
静岡から帰って、疲れが取れてから、何だか前より頭が軽く、楽。ピアノの練習をしている時も前より楽で、世界が広がる感じがあります。あの、重石がかなり取れてくれたんだと思います。文字通り、何か重たいものが取れて、天井が開いたような、そんな感触です。
ここまで来れば、元々どれだけ弾けたか、なんて関係無い。それよりも、良い物を求め続け、貪欲に学び続け、音楽を深めて行けるか。そして、それを通じて、社会に貢献して行けるか。そういう事が大事なんだという事。余りに欠陥が致命的だった技術的な事を、自分の全てを懸けて変えて来てここまで来た今。それをどう使えるようになるか、には無限の可能性が秘められてるし、私の劣等生の過去は、その可能性を限定する物では無くなってる、という事。そういう事に、やっとピンと来ました。私の中の、"あんな劣等生だった自分に出来る事はしれてる" そんな思い込みを消し去ってくれたようです。師匠も、先生も、その姿勢で私を見てらっしゃるし、それを悟らせようとずっと頑張って下さってたけれど。そして、その姿勢のお陰でここまで来させて貰えてたけれど。最後は、自分から悟れないと、納得しないし、重石も取れないし、かかった雲は晴れない。
この気付きが、私からエネルギーを奪い続けていた何かを更に取り外してくれ、病気からの回復を進めてくれたら良いのになぁ、と思います♪( ´▽`) この春に、ある本との出会いで、病巣を結構取る事が出来、師匠もここは大事だ、とすごく頑張って手伝ってくれて、楽になってたのですが。いやはや、まだまだ、病巣になる物は残っていたようです(^^;) 多分、まだある筈…。長い道程です、、、。
やっぱりまとまりのない長文、お付き合い下さった方々いらしたら、有難うございます!