風向きが変わる



風向きが変わる

予測できないものだった

誰も悪くはない堆積だ


あなたの髪の艶が消えていた

あなたの声も

あなたの瞳も

すでに以前のあなたではない


風に吹かれた燃え殻が手に

そうして僕はひとつ目を遣り

熱りのうちに手を入れるのだ

人はどうにもそれができない