先月、テレキャスが欲しくなりフェンダーのサイトでClassic 60s Tele CustomのTransparent BlueとClassic 70s Tele Ash MapleのNaturalが候補に挙がりました。

 

そこで大阪の楽器屋さんに行き、現物を見て触って弾いてClassic 60s Tele Customに決めました。

 

その数日後、ナットをTUSC XLのフラットボトムのブランク品に交換することに。

 

まずオリジナルのナットを外して寸法計測。

今度はフラットボトムのブランクナットをヤスリで削ってある程度の形にし、厚みなどをペーパーで研磨して調整しました。

 

今回は試しに底面にウッドパテを塗って、乾燥後にネック側のR305曲面に3mm幅でカットした粘着付サンドペーパーを貼り、そこに擦り合わせてみようとしたのですが途中でやめました。何故かと言うと擦り合わせる際に溝の幅が広がるとイヤだなと思ったからです。

上の写真には木工パテが付いた状態ですが後で取りました。

 

次は弦溝を掘る位置を計算後、ノギスとクラフトカッターを使ってけがき線を入れ、その位置が分かりやすいようにマジックで色を付け、暫くしてからエタノールで余分なマジックを拭き取ってこんな感じになりました。

 

後はギターワークスからj購入したナットヤスリで仮溝を掘って半完成状態。

 

さて、後はこれを接着剤でくっつけてから弦高調整をするのですが、今回は瞬間接着剤ではなくニカワを使う予定でした。

ところがここで注文し忘れていたことに気付いて慌てて注文。

 

待っている間にフレットを綺麗に磨きました。

 

 

フレットが綺麗になったところでゴトーSDS510のマグナロックペグが届いたので交換作業です。

 

ノーマルのゴトーペグを外し、購入したペグに付属のブッシュ打ち抜きポンチをペグポスト穴に

入れようとしたら入らない・・・。

 

寸法を測ってみたら穴が直径6.7mmに対しポンチは8mmでした。

この為ブッシュの表側にポンチを突っ込んでグルグリ作戦実施。

 

しかし普通ならは外れるのですがどうもかなりしっかり圧入されているようなので、諦めて手持ちの8mmのヒノキ丸棒を研磨して6.7mmにしたものでブッシュを打ち抜きました。

と簡単に書きましたが、実はこのヒノキ棒治具は3回作製し直しました(^^ゞ

 

ブッシュが抜けたところで、今度はSDS510用の樹脂パーツが8mm穴用なので、ギターヘッドの6.7mmペグポスト穴を8mmに拡大(さ3mm程度)。

 

 

樹脂パーツが付いたので新しい金属ブッシュを表側から打ち込んでからペグ本体をビス留めして完了です。

このペグは1~3弦用と4~6弦用があるのですが前者には緑のシールが貼られていました。

 

 

 

作業が終わり、弦を張ってみるとペグの違いがわかります。
さすが期待を裏切らないですね!
 

 

そしてナットですが底面の出来が悪いので作製し直すことにしました。

このギターは指板のRとナット溝底面のRが違うので何でなのか不思議です。

指板 約185R、ナット溝底面 約305R

ここで、手持ちのレスポールタイプの指板が305Rなのでここにサンドペーパーを貼って、これに合わせてナットを削ればいいのですがしません。

 

まず指板を削るHOSCOのサンディングブロック(254/305)を購入。

 

 

この305側にサンドペーパーを貼り予め用意した木片をこの面で削ります。

この際、サンディングブロックと平行に削るようにします。

(斜めに削ってしまうと木片が305Rではなくなります。)

 

そして305Rのサンディングブロックの半完成品が出来上がり。

ここで時間があったので、離型紙というシール等の粘着面に付いていて、剥がす側のつるつるした紙を両面テープでHOSCOサンディングブロック貼り付け、そこにウッドパテを薄く盛ってから上に先ほど作製した木片を乗せます。

 

3日待ってからHOSCOサンディングブロックの離型紙を剥がし#600のサンドペーパーを貼り、木片の表面を優しく研磨して完成です。

 

後はこのブロックを使ってナット底面を削ってナットを再作成しました。

 

最後にナットをニカワを塗ってギターに装着して出来上がり。