毎日、近所の
寂れた商店街を通って感受性を高めています。
殆どシャッターが閉められていて
人通りもありません。
今朝、
八百屋のお婆さんは空を見上げていました。
亡くなったお爺さんを思い出しているのか、
繁盛した頃を懐かしんでいるのか、
物思いにふけていました。
八百屋の斜め前のパン屋に
驚く貼り紙を発見しました。
「梅田阪急百貨店の催事出店のため一週間休みます」
驚くと同時に、
百貨店も必死なんだなぁと感じました。
昔、商店街といえば
ご近所のコミュニティの場だったと思います。
お店の人と会話を楽しみながら
買い物を楽しむ。
ご近所の人と逢えば挨拶を交わす。
いつの間にか、
人々は時間に追われ
便利なスーパーやコンビニが
商店街に代わりました。
何の会話もなく買い物をして、
モノを仕入れるだけの場となりました。
そして、
買い物の場はネットに代わりました。
会話に飢えた人々はSNSの中に自我を育て、
バーチャルな会話をするようになりました。
冷静に考えますと、
すべて自然の摂理であり、
当たり前の進化です。
いま、
百貨店や商業施設や
どの業態も
商店街の仕組みを取り戻そうと
しているように思います。
対話は相手の言葉が2割、
8割が表情や仕草で
思いが伝わります。
直接会って話をする事に
人々の「価値」があるのだと思います。
明日も寂れた商店街を通ります。