研ぎ出し蒔絵工程・螺鈿(鮑貝) その8 終わり | ま  そ  ほ

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漆を中心にした日々の出来事つれづれ

貝をだすのが 主な目的の 研ぎ出し工程が 終わると


いよいよ 磨きの工程に入ります。


私の場合は 研ぎ出しのあと 表面を拭き漆をしておきます。


磨きはじめは


1000番と1500番の 砥石と 耐水ペーパーと 水で


軽く表面をはつりながら(かる~く研ぐこと)


大きな傷や まだ 漆の膜を被って でてきていない貝がないか?

確認します。


それから


研ぎではなく


表面の傷を 一方方向に整えるつもりで


2000番~の耐水ベーパーや バフレックス2000番~3000番で磨きます。


そのあと


拭き漆を 最低3回はして

(3回とも それぞれ 拭き残す加減が 大事です)


粉状の磨き粉を 2種類使って 仕上げていきます。



ここで 表面が 曇ったような 艶しか出ない場合は


もう一度 拭き漆をしてから


粉状の磨き粉で 磨きなおしていきます。



漆の艶上げは 極極 細かい傷をどれだけキラキラ 乱反射キラキラさせるかに


かかっていますアップ



堅牢さでいえば


塗っただけの 漆の表面のほうが 丈夫なのですが


この磨き上げたときの 艶は それとは違った


独特の輝きが ありますアップ



のむちゃんの漆ブログ-8


以上


・・・・・・簡単でしたがあせる


簡単に説明でも これだけ工程があるのを


知って頂ける機会になったら 幸いです。



私の場合は この工程以外にも 場合によっては


工程を変えたり 増やすこともあります。



作家さんや職人さんによっても


いろいろなやり方が あるので


あくまでも


参考までに・・・・ニコニコ




つたない説明でしたが


ココまで 読んでくださって ありがとうございました。