何となく思い出しますのが、私ら年代が少年だったころ、すなわち昭和時代のテレビ放送ですが、その内容が、今から比べるとすいぶん「あけすけ」だったってことです。とくに印象深く覚えている場面が二つありまして、その一つが、人気アイドル歌手の石川秀美さんと、これもまた人気歌手だったアン・ルイスさんとの対談番組です。

 

 その二人の会話のなかで、アン・ルイスさんが、石川秀美さんに、こともあろうにこんな質問をするんです。「男の人のオ〇ンチンで、シャキッとなっているのと、ダラーンとなっているの、どっちが好き?」と身ぶり手ぶりを交えながら。そしたら石川秀美さん、一瞬とまどいながらも、しばらく考えて、「シャキッとなっているのが好きです」と答えたんです。びっくりしますでしょ?

 

 それからもう一つ、これまた人気アイドルのビビアン・スーマチャミ(久本雅美さん)による、観光地のような所でのロケ番組がありまして、急きょ二人で露天風呂に入ることになったんです。嬉々として風呂に入ろうとするマチャミに対し、ビビアン・スーは服を脱ぐのをためらっています。「どうしたの?」とマチャミが尋ねると、ビビアンは、「腋の手入れが・・・」と答えます。「なーんだ、彼氏いないの?」と、マチャミ。

 

 いやはや、どちらもたわいもないやり取りではありますが、今だったら到底放映し得ないような、ちょっとお下品というか、いかにもあけすけな場面ではないでしょうか。まして人気絶頂のアイドルの発言ですからね。こういうの、古き良き時代の無防備さといったらよいのか・・・。