近い将来、私たち一般家庭にやってくるであろアシスタントロボット。本当に従順に動いてくれるのか心配しますが、ジョージア工科大学の研究チームが、ロボットが規則に従わず、人間に対し反乱を起こすという、起こらないとは限らない問題について、解決方法を見つけたと報告しています。その解決策とは、ロボットに読書の習慣をつけさせるというシンプルなものだというんです。


 ーー人間がアシスタントロボットに、薬局に行って処方薬をできるだけ早くもらってくるように指示したとします。するとロボットは、命じられた薬をもらってくるのに一番時間がかからない方法は、薬局を襲撃し、必要な薬を奪って逃げることだと判断するかもしれません。でも、本を読み、適切な人間の行動を学ぶことで、ロボットは薬局を襲うのではなく、薬を買いに来た客の列にきちんと並んだのち、薬をもらったら速やかに家に戻るという行動が正しいと知るはずです――って。


 なるほど、ロボットに本を読ませて賢く躾けていくなんて、なんだか面白そうです。多くの良書を読ませることで、人間の正しい価値観や崇高な理念を植え付けていく。そうして学んだロボットは、やがては、私たちにいろんな為になる話を聞かせてくれるようになるかもしれない、あるいはやがて説教されるようになるかもしれない。何だかワクワクします。でも、悪い本ばかり読ませたらとんでもないことになりそうです。