みなさん、「会津・漆の芸術祭」はご覧になりました?


この芸術祭は、福島県と会津にある県立博物館が主体となって実施しているのですが、

実を言えば、博物館の館長がどなたなのか、わかっておりませんでした。

と申しますか、この芸術祭の話が持ち上がるまで、

館長という役職自体の存在を意識したことが無かったのです。


恥ずかしながら、赤坂憲雄氏のお名前を聞くようになったのはつい最近になってからです。

たぶん以前にもお聞きする場面はあったかもしれませんが、

頭の中のフィルターから漏れていたのかもしれません。

赤坂氏の経歴についても当然存じ上げておりませんでしたが、

実は今回がきっかけで俄かに興味がわいてきておりました。


どうしてこのような「私の無知ぶり」の話を持ち出したかというと、

先日、山形市に行った際に、

たまたま七日町のショッピングビルに入っている宮脇書店という本屋に立ち寄ったのですが、

そこで偶然、赤坂氏が関係する書籍が沢山置いてあるのをコーナーを発見したのです。

たぶん、私が良く行く福島県内の書店にも置いてあると思いますが、

はっきり意識したのは今回が初めてだったのだと思います。


これはぜひ!と思い、著書の中から

「いま、地域から」赤坂憲雄エッセイ集:東北学2001/2007を購入しました。

月刊誌に掲載された長期連載エッセイをまとめたもので、

熟考の上、赤坂氏のお考えの一端を知ることができるかな? 

という考えに至り、この著書を購入した次第です。

何分10年前からのエッセイでありますので、

今の赤坂氏のお考えは更に変化していらっしゃることでしょうから、

「この本で私を決めつけてもらっては困る」というお声が聞こえてきそうです。

芸術祭のイベント等でこれからも、

赤坂氏のお話しをお聴きすることができるでしょうから楽しみしております。


自らの足と知を働かせ「東北学」という活動をされきた赤坂氏が

会津の地にある博物館の館長というお立場で、

どのように会津を、そして福島を編集していくのか、見守っていきたいと思います。



余談ですが、先日会津漆器協同組合主催の研修旅行があり、

岩手県二戸市浄法寺町に行ってきました。

そこでは、市の担当の方から、お忙しい中お話をお聴きすることができたのですが、

その方は、赤坂氏の著書を読み大変共感していると話されておりました。