昨日(1/31)NPO法人はるなか主催で

「21世紀の会津漆器をはぐくむ "うるしのはなし"をしようよ」

と題するパネルディスカッションが福島県立博物館で開催されました。


実は、浄法寺町で

漆掻き職人そして滴生舎の塗職人として

活躍されている会津出身の鈴木健司さんが

パネルディスカッションのパネラーとしていらっしゃることを

先日のブログで紹介させていただいた

滴生舎の販売員の方らお聞きしておりました。


そこで、

ぜひ鈴木さんのお話をお聞きしたいと思い、

パネルディスカッションに行ってきました。

それとNPO法人はるなかの活動にも以前から興味がありましたので、

その活動を知る機会になればという思いもありました。


漆器にかかわっている者にとって、うるしは基本中の基本。

NPO法人はるなかや鈴木さんの活動は、

正にその基本に忠実に行われています。

漆の木を苗木から育てる、

15~20年間かけて育てた漆の木から

4ヶ月かけて木と対話しながら漆掻きを行う、

そのどれもが、

現代の時間感覚からははずれた

とてつもない長い時間の中で行われているのです。


パネルディスカッションでは、

鈴木さんの真摯に漆と向き合う姿勢が、

お話された言葉と体全身から感じとることが出来ました。


パネラーの方は作り手、売り手、使い手それぞれ2名づつ、

コーディネーターは博物館の学芸員小林めぐみさんでした。

ディスカッションの中でパネラーがお話されたことは、

そのどれもが、真実を語っていて、納得できるものばかり。

漆器を作り使い手に売るという難しさ、素晴らしさを再確認することができました。

これからも漆について考え行動していければと思います。