こんにちは
あきピアノ教室
の永田 晶です。
小学2年生 女の子。
うちの教室に来てくれてから2年半が経ちます。
しっかりしていて、物事を深いところで感じることができる繊細さがあり、話していてとても楽しい子です。
彼女もドミソシの譜読み法を毎回続けてきて、ランダムの音並びも少しずつ読むのが速くなって効果を感じています。
いつもその流れで実際のテキスト曲で初見奏をしますが、「弾き間違えることが自分で許せない」という気持ちから緊張感が張り詰める時間になることがありました。
私はこの空気感が和らぐにはどうしたらいいかなぁ、と考えていました。
昨日のレッスンで「今日はレパートリーを多めにしない?」と提案があったので、私がリクエストすることにしました。
曲の前に5本指スケールを黒鍵が多めのkeyで弾いた時、スムーズに指が動かないことに自分で笑って弾き続けていました。
今だ!と私はその指を触りながら「この子出たがりなんやわ。」と言うと彼女が「ちょっと隠れててもらおう」と隣の指に引っ掛ける動作をして2人で笑いました。
今までならミスしたことで表情がみるみる険しくなることが多かったので、大きく進歩を感じる嬉しいやりとりでした。
レパートリー曲も弾き始めから堂々としっかりした演奏でした。
曲中でミスタッチをした時、「ふっ」と彼女が笑って弾き直すことなくそのまま笑顔で完奏しました。
発表会前など、ミスタッチのリカバリーの方法として『何にもなかったようにクールに弾き続ける』を伝えています。
ただ彼女のようなタイプの子には自分で自分に笑ってツッコむくらいでちょうど良いと思っています。
レッスンも練習も深刻にならない声かけとヒント。
あれこれこちらから提案するより、子どもたちのコンディションや反応を見逃さないことが一番大事なんだと感じた時間でした。