「見わたせば甘蔗のをばなの出揃いて雲海のごとく島をおほえり」
本土復帰前の1970年、
宮古島の歌人だった宮国泰誠氏が宮中詠進歌に入選した作品 です。
さとうきび畑
11月も末になると、キビの穂が出そろい製糖期を迎え
ウージトゥシ(きび倒し=収穫)が始まります。
ウージトゥシは、最初に穂を切り落とし
次いで、茎についている枯れ葉をそぎ落とします。
穂の切り落としがすんだら早めに収穫しないと
新しい芽が出て糖度が落ちます。
根際から専用の斧で切りたおします。
倒したキビは束ねて
運搬車が入れるとこれまで運び製糖工場への搬入を待ちます。
道路わきにまで運ばれたキビ
製糖工場への搬入は順番があり、
指定された日にあわせて終えなければいけないので大変です。
収穫は、親戚揃ってユイマールでおこないます。
学生の頃ユイマールで参加したことがあります。
楽なのは、穂の切り落としだけで(笑)
キビの収穫はどれもこれも重労働です。
しゃがんでのキビ倒しは腰は痛くなるし
腕は棒のようになるしで・・・
見かねたユイマールの主が、この方が楽だよと
枯れ葉そぎに回したのですが、これもきつい
長さ2.5m・径5cmほどのキビを左手でもって
蟹のハサミのように二叉になった専用の鎌で払うのですが・・・。
これも長くはもたずに
キビを束ねて道路わきに運ぶ仕事へまわりました。
重さ30kgのキビを担いで50mほど離れた道路わきへ運ぶ作業です。
4~5回の運びならどうということも無いのですが
数十回となるとこたえます。
結局、ayumuのユイマール参加は
ろくに仕事も出来ず、弁当だけいただいておわりました(笑)
農家の皆さんお疲れ様です。