古から洋の東西を問わず、人は美男美女へ憧れます!
名にしおはば逢坂山のさねかづら
人にしられでくるよしもがな
と詠まれた
サネカズラの別名はビナンカズラ。
枝や樹皮をタントンたたいて水に浸しておくと、
ねばねばした液が出てきます。
その液をを整髪に用いたことから、美男葛の名がついたとされています。
山友が、一週間ほど試したら何となくつやが出てきたとのこと
美男&美女葛だと感心していました。
雄花です
サネカズラ.
Kadsura japonica
マツブサ科 サネカズラ属
常緑つる性.木本で和名のサネカズラは、
実(サネ)が美しいカズラ(葛)の意味します。
雌花と雄花が同時に咲きますが、
外観は同じ姿をしていて見分けがつきません。
果実は熟すと光沢のある赤色になります。
ム ベ
Stauntonia hexaphylla
アケビ科 ムベ属
三月の初め、リュウキュウハナイカダの花を撮りに出かけたら
ムベの花に逢いました。
ムベは常緑のつる性木本で雌花雄花が同じ株に咲く
雌雄同株です。
花には花弁がありません
花弁のように見えるのは6個の萼片です。
葉は淡緑色をしていて、
新芽の頃は三葉、花の時期は五葉・果実の時は七葉になり
七五三に準えて縁起物とされています。
林縁で結実したムベに逢うことは少ないです。
熟し始めるとコウモリがやってきます。
コウモリにかじられた果実です。
コウモリが食い残した果実を食してみましたが
宜なるかなというほどの味ではありませんでした。
同一の株に雌花と雄花が咲くのですが
自家受粉を避け、種の劣化を避ける生活の知恵なのでしょうか!
最初は雄花だけ咲いて、後に雌花が咲きます。