台風9・10・11号が北上している。
米軍統治下の沖縄では台風の名も米軍式だった。

Sarah とかVera・ Cora等の名称がついていた。

学校や企業・官公庁などは
米軍発表のコンディション階級位で休みになっていた。

27も前のことである。


沖縄には自生のセンニンソウが8種ある。
そのうち、どうしようもないくらい増えるのが
リュウキュウボタンズルである。

クレマチスの仲間だから
端正のとれた花姿をしている。


だけど嫌われている。

我が物顔にはびこって草木を被ってしまうからだ。





リュウキュウボタンヅル







リュウキュウボタンヅル
Clematis javana

キンポウゲ科 クレマチス属.


以前は、タイワンボタンヅルの変種

Clematis taiwaniana  var. ryukyuensis

として扱われていたが、現在ではとして独立している。






多年生の蔓植物で木や草にからみついて伸び
長さ10mぐらいになる。




花は黄白色をしているので
花の時期だと簡単に識別できる


沖縄本島全域に分布する。





サンヨウボタンヅル



沖縄本島の地質は
天願構造線によって二つに分けられる
構造線より北は
千枚岩や砂岩を主な母岩とする酸性土壌

構造線より南は
琉球石灰岩を主な母岩とするアルカリ性土壌

となっていて

そこに生える植物も異なるものが多い。






サンヨウボタンヅルは

沖縄本島中南部の石灰岩地域

多く見られる蔓植物で、長さ10mぐらいになる。

花期は4月末から7月上旬まで

リュウキュウボタンヅルよりやや遅れて咲く。





ギンネムに覆い被さるようにして咲いているが

全体を覆い隠すほど広がることはない。





日当たりのいい所の花は純白であるが

日陰のものは薄く青みを帯びることがある





サンヨウボタンヅル

Clematis uncinata var. uncinata

キンポウゲ科 クレマチス属


従来はサンヨウボタンヅルとして扱っていたが
最近ではサンヨウボタンヅルの変種

Clematis uncinata var. okinawensis
オキナワセンニンソウとされている。





サンヨウボタンヅル





ヤンバルセンニンソウ



サンヨウボタンヅル(オキナワセンニンソウ)の葉は

2回羽状複葉で小葉は5~9枚なので

花のない時期でも

小葉が3枚のヤンバルセンニンソウと

識別することが出来る。




ヤンバルセンニンソウ



沖縄本島では天願構造線以北の

山原(非石灰岩地域)

多く見られる常緑の蔓植物で

他の草や木に絡まって長く伸びるが
リュウキュウボタンヅルやサンヨウボタンヅルほどの
被覆力はない。


花期は5月から7月で、前の2種より遅れて咲く。





花は純白でまばらに咲く


ヤンバルセンニンソウ

Clematis meyeniana  var. insularis

キンポウゲ科 クレマチス属






葉によって見分ける


リュウキュウボタンヅル:3出複葉 小葉は広い卵形で
               粗い鋸歯がある
    
ヤンバルセンニンソウ: 3出複葉 縁に鋸歯はない

サンヨウボタンヅル: 2回羽状複葉 小葉は5~9   



お付き合い有り難うございました