2度目のオートバイ事故 | オートバイでおいで ~ What A Wonderful World

2度目のオートバイ事故

あまり楽しい話題でもないのにパート2です^。^;


ロシアへ行く行かない・・という頃はとにかく一日


だってバイクに乗っていたかった。早くバイクに


慣れたかった。こんなへっぽこうるまでもちゃんと


走れるのか・・不安で不安でたまらなかったから。


山然り林道然り、そして通勤でさえもバイクに乗って


いたかった。それぐらいロシアへ行く前は今思い


出しても笑えるぐらい・・強迫観念の様なものさえ


あったと思う。5分でも10分でも長くバイクに乗って


いたかった。


はい?


そう。猪突猛進・・単細胞でさながらであ~る(´_`。)


ついでにもうひとつ言うと・・・


会社(その頃はサラリーでした)に内緒で・・・実は


営業中もSLに乗っていた!( ̄_ ̄ i)iii


基本はもちろんじゃり道を駆け回りたい。でもその頃は


とにかく何だっていいから海外を走るという不安を少し


でもいいから打ち消したかったんだと思う。


パンツスーツでいつも出勤した。少し余談になってしまう


のだが・・その頃うるまはある通信会社のコンシューマー


向けの法人営業に携わっていた。ただただ海外ラリーの


不安をへっぽこなりに抹殺してしまいたいだけで日中も


乗っていたのだが意外なことが起こった・・・。


何って・・・?



営業成績がどんどん上がった!!



( ̄□ ̄;)iii なんでなんだっ!!?



そう。


法人といってもなかなか数字の上がってこない様な・・・


ハッキリ言えば稼動していない様な腐った(ごめんなさい!)


先を回っては稼動させるという業務だったのだが・・・


女性営業がやってきて・・・右手にビジネスバックと資料。


左腕にはいつもオフロードメットを持ち営業に行ったから!笑


単純に理由はそれだけだった ^。^;;;


まぁ・・。普通に営業の風貌をしている(一応)女性がオフロードの


ガイコツヘルメットを持って営業に来たら・・・嫌でもその話題に


なるのが人情である。何度通っても売り上げの上がってない先の


担当者は非情な顔つきで能面でもかぶってる様だったのだが・・


なぜか有効なコミュニケーションが図れてしまったのだった!笑


そして帰る時にはわざわざ外までついて来てはバイクを見ながら


「うるまさん!ホントに気をつけてね!!」な~んて見送ってくれる


担当者まで出てきてしまったのは言うまでも無い。意外だった。


要するに・・男性ってバイクに乗っていない人でも乗り物が好きで


バイクも好きな・・そんな生き物なんだなぁ~と思い知らされた。


根本的に女とは考え方が全く違うのである。


(ちなみにうるまもバイク別に好きじゃなかった!笑)


何にしても・・・



ガイコツヘルメット様様だ!!( ̄▽+ ̄*)


そして


SLちゃん様様だ!!(///∇//)ステキSL!!



そうこうして街乗りにも随分慣れてきた。スリ抜けだって


何とか(笑)こなせるようになってきた!!笑


そして準備に準備を重ねて海外を走って帰ってきた。


そして何となくその後もその流れで街中へのバイク通勤を


続けていたある日のことだった。



今でも忘れもしない中区の伏見駅(名古屋市のオフィス街)の


日土地ビルの真ん前、19号線という片側4~5斜線?ぐらいある


道路だった。(ね?ちびちゃん4斜線だったか?南向きって?笑)


左側に駐車車両が数台止まっていた(いつものことだった)。


もしかしたら・・ドアが開くかもしれない!「かもしれない運転」は


していた。もう会社までは1本目の道を曲がり3分の場所である。


思いっきり減速していた。


多分30~40キロ程度でスリ抜けようとした時だった。


何かにぶつかった・・・。


いや。



ぶつけられた・・・。



たった30~40キロしか出していなかったのに全く分からない。


左が何かにぶつかった。



幸いにも記憶があって目を開けた。


きっと時間にして3秒ぐらいのことだったと思う。よく言う・・・


事故の時は時間が長く感じる・・なんていうのは嘘だった。


一瞬で何が何だか全然分からなかった。走馬灯の様に・・・


な~んていうのもあれ・・全く嘘!!笑



目を開けたら真っ暗だった。



ほえ?


・・・・・・・・・・。


何?


・・・・・・・・・。


少し分かるのに時間がかかった。


よく見たら・・・


車の側面が見える。


側面・・・?


車の下・・・?!



これ・・・


動いたら・・・・


死んじゃうんじゃないの?私!!


( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚iiii



必死だった。


もうとにかく必死。


必死で這い出た。


仰向けで膝辺りまで車の下にすっぽり入っていた。


よく分からないけどガムシャラに出た。後続も他の


原付バイクや2輪車のスリ抜けも確認することなく・・


無我夢中で這い出た。



記憶が飛んでなかった事だけが救いだった。


事態を数秒で把握できていなかったら・・・。


今ここには存在していない。



這い出てから事態がやっと飲み込めた。


私がスリ抜けるちょうどその瞬間に軽トラ(赤帽さんだった)


のドアが開いて同時だったから避けることはおろかドアが


開くのも見えなかったのだ。全く確認せず運ちゃんが


開けたドアに左側がぶつかって右前方に飛ばされた。


ちょうど・・・車が渋滞で詰まっていて・・・右側の


数斜線の車は一台も動いていなかった。だからうるまが


入り込んでも動かなかった。たまたま記憶があったうるまが


急いで這い出た。その後・・数分後には車は一斉に


進行方向に向かって動き始めた・・・・。そんなところだ。


人が・・・どんどん集まってきた。


もう伏見駅(地下鉄出入り口までご丁寧に有る!笑)の


出勤前の8時40分前後の事である。一瞬にして黒山の


人だかり・・・(((( ;°Д°))))



私・・遅刻しちゃうじゃん!( ̄□ ̄;)



ぶつけた運転手+タクシーの運転手(駐車車両の人)


3~4人が声をかける。



体は大丈夫かっ!?


どっか痛くないか!?


救急車救急車っ!!



ぼーぜん・・・うるま。



いや・・・。



遅刻だぁ!!( ̄□ ̄;)iiii


(救急車・・?!


そんなん遅刻しちゃうじゃないのよ!!)


大丈夫です!大丈夫!!


私、会社に遅刻しちゃうから行きますっ!


すみませんでした!!


ご迷惑おかけしましたっ!!




急いで立とうと踏ん張る。


踏ん張る・・・。


踏ん張る・・・。



あれ?



踏ん張れない・・・。


もう。


こんな時に性格が出てしまう・・・(意地っ張り!笑)



踏ん張る!!


踏ん張る!!



うぅぅ~ん!!っと踏ん張る!!!


( ̄∩ ̄#川・ε・川( ̄∩ ̄#



立てない・・・。


踏ん張っても踏ん張っても・・・


どうして立てないの・・・?



運ちゃんが言った。



救急車、呼びましょう!!


体に何かあっても困るから!!


ねっ。ねっ!!



うるま・・・はぁ・・・もう遅刻だぁ・・・T。T



はい・・・。よろしくお願いします・・・。


T。T・・・・はぁ。たいしたことないのに・・・。


       初めて遅刻しちゃう・・・・泣



ものの数分で救急車が到着。


救急車に乗る。というか・・・乗せられる。


確かに打った痛みが左足にあった。


でもたいしたことないと信じ込んでいた。



分からないものです。痛みの大きさなんて。


救急車の中で応急処置をしてくれる?らしい。


仰向けで足の方で何をしているかよく分からない。


もう。遅刻・・・T。T (事態がまだ分かってないあほうるま)


足を触られた様な気がする・・・。


救急隊員さんが漏らした・・・「うゎっ・・・・」


引っかかった。頭はハッキリしているうるま。今・・・


「うわっ・・・」って言ったか・・・・?^。^;?



黒いパンツスーツ(排気ガスが目立たない様に)で出勤して


いた。


そう。


血が・・・全く分からなかったのだった。


「ズボン切っても宜しいですか!?」それは強制じゃない?


「・・・・はい・・・。そんなヒドイんですか・・・・?」


「ちょっと切れて血が出てます。痛みはありませんか?」


「ちょっと痛いですけど。大丈夫です( ̄▽+ ̄*)にかっ」


いつでも営業マンは愛想だけはいいものだ!笑


「そうですか。じゃ。国立病院に向かいますね。」


「ヒドイんですか?」


「・・・そうですね。かなりえぐれてます・・・。」


「えぐれて・・・るんですか?!( ̄□ ̄;)」


「はぁ。」


「見たいです!!( ̄▽+ ̄*)にかっ!」


2人の隊員さんが・・・慌てふためいて


起き上がって自分の大腿部を見ようとするうるまの


上半身を押さえる。


え?・・・・そんなにヒドイのか?!( ̄ー ̄;?


「見たいんです!自分の足だから。ダメですか!?」


「見ない方がいいと思います。病院に行ってからにしましょう」


「・・・・そうですか。(ま。ごねてもしょうがないし・・・)はい!」



そんな風にだった。


痛みの深さって・・・そんな時には分からないものなんですね。


病院に行って手術をする前に説明されて分かったこと・・・。


20針も縫う程、大腿部のお肉がえぐれていたのだった。


骨が折れなかったので痛みが少なくて分からなかったらしい。


が・・・手術をするまでの間(かなり待たされたのだが)は相当


痛かった。早く何とかしてくれ!!ていうぐらい痛かった。


手術も終わって抜歯も終わってから手術前の状態を写真で


先生に見せてもらったのだが・・・相当酷かった。



み・・・


見なくてよかった・・・!!( ̄Д ̄;;


上手い表現が見つからないのだが・・映画で出てくる・・・


フランケンシュタインみたいだな・・と写真を見て思った。


えぐれて開いている部分の幅が10センチぐらいあったと思う。


縫った長さは20センチにはなるだろう。


相当引っ張って縫ってくれたんだなぁ・・・。


ちょっと足も細くなったか!?笑



そして入院1ヶ月。


その後3ヶ月のリハビリ期間が要することになったのは


言うまでも無い。





長くなってしまってすみません!


読み辛い文章でごめん!!^。^;



全てのライダーさんへ


セイフティーライドです!!安全に楽しく乗りましょうぞ!!





事故後のことは書くかな?書こうかな?ま・・いっか?笑


気分によって!とさせていただきま~す!




おやすみなさい。


明日もがんばろうね。いい夢を!!






この本・・・泣いちゃうよ・・・・T。T

ライダー魂って本当に凄いんだなぁ・・・。


事故で左腕が麻痺してしまった福井さんは一時は

二輪免許を返上しましたが、決してバイクをあきらめず

平成15年の道路交通法の改正(体に傷害が有っても

安全に運転操作(車両の改造をして)が出きれば

免許取得が可能に)により、二輪免許を再度取得する

ことができました。

左腕からの贈りもの/福井 勝一

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