付き合ったといっても既婚者の彼に

のめりこむ事はないと思っていたし

第一、私も結婚しているのだから

のめり込んでいっても先には何もない



そう理解して彼との交際がスタートした



ロアームに出勤した日は彼がどこかのお店で

待っていてくれるので仕事が終わったら真っ先に電話して

合流することが日課になった



私が出勤ではない時はテリトリーにしているお店に

連れていってくれてコイツ彼女やから

と色んなお店のママに紹介してくれた



「桑ちゃん彼女できたん?!

もう10年以上桑ちゃんのこと知ってるけど

桑ちゃんに彼女紹介しぃや!って言っても

 全然紹介してくれへんしさぁ

彼女ずっと作らんかったから心配しててん~

 でもいい彼女でよかった~!!

 桑は良い奴やから大事にしたってな~!」



と言われて周りに認めてもらえた事が

素直に嬉しかった



会うペースも週に5回~6回と

とても頻繁に会っていた


周りのみんなは彼のことを桑ちゃんと呼ぶので

私はヒロと呼ぶことにした



ヒロとの初デートは神戸だった。

私は神戸に行く機会が今までほとんどなかったので

連れていって貰えて嬉しかった



一緒にお昼ご飯を食べてゲームセンターに

行ったりショッピングを楽しんだ。

世界を航海している豪華客船が港に停泊していて

二人で忍び込もうとしたがセキュリティが固く

なかなか苦労したが執念深く入り口を探した



・・・しかし侵入できなかった



その後、メリケンパークでブーツを買ってくれると

言っていたけれどもなんだか悪い気がして断った



他にもヒロの趣味に合わせようと思って

私はゴルフを始めた



ヒロはとてもゴルフが上手だったので

日曜日は一緒に打ちっぱなしに行き

指導してもらった



ゴルフも楽しかったが何よりも

ヒロと過ごせる時間が嬉しかった



11月はヒロ達がスナックK3をオープンさせるという事で

すごくバタバタしていた



人事、それに設備、テナント

みんなで係りを決めて11/11に向けて動いていた




お店の内装も終わり

店に置く小物を選びについていったりした



私の高校時代からの男友達が

バーテンダーとして店で働くことになった


友達の採用が正式に決まり

私も働きたい~と、言ったが

自分の店で働かせるなんて絶対いや!!

と拒否されてしまった




理由は彼女なのに従業員となってしまう事

二人の時間の仕事の話になってしまいそうだから嫌という事

オーナーの彼女だといって従業員が変に気をつかうハメになるという事

そしてお客様に手を出されてもオーナーだから

何もいえないという事

夜の仕事を早く辞めて欲しいのに自分の店で働くとかありえないという事



ヤキモチが大半だけれども

好きで居てくれてるんだな~

と感じて嬉しかった



プレオープンの日、お店にお祝いに来ていたはずの

成美ママは泥酔状態で私がヒロのお店で

働いていると勘違いし激怒して私は成美ママに外に引きずり出された



そしてヒロも出てきて成美ママとヒロが揉めに揉めて

はまちゃんや三木さんを巻き込んで大変な事態になった



私は口出ししたら事態がややこしくなるということで

店の中に戻る様に指示されて店の中に入ると

あまりにも突然で異常なまでの成美ママの激怒っぷりに

心配していたK3のママに経緯を説明すると

とんだ勘違いやなぁと苦笑していた



ヒロが一旦戻ってきて



「成美と一緒の空間に居たら

また成美の導火線に火がつく可能性あるから

ラスモアかどっかで時間潰しといて。

後で行くから」



と話して私はラスモアへ向かった。

この頃、私は夜の仕事を辞めたいと成美ママに

話をしていてこじれていた。



私は本当に会社が忙しく残業が増えてきていたので

体力的にも時間的にもラウンジで働くことが出来なく

なってきていたからだったのだが

成美ママからしたら私をK3が引き抜いたと勘違いしていた



この揉め事で私と成美ママの関係は本当に

最悪な方向に突き進んでいった