彼氏や彼女が欲しい欲しいと思っている時には

人は思うような出会いがなく

出会いが欲しい等と思っていないときに

突然大きな出会いが訪れることがある



私はあの頃出会いなんて全く求めていなかった


恋愛はしんどい。旦那の相手だけでもしんどいし

時間もない、心にも恋愛なんてする余裕がなかった


一番の理由は不倫否定派だった

恋愛がしたいのなら離婚してからすればいい

心からそう思っていた。



私はあの日、Yさんという人と同伴出勤した

Yさんは当時の私の相談相手であった人で

信用も出来ていたし楽しい人だった


だんだんお店が忙しくなって慌しくなってきた時

はまちゃんがお店にやってきた


私はこの時初めてはまちゃんに出会った。

はまちゃんはとてもおもしろくて歌がとてもうまかった

そして何よりも太っていた


私が出会った人の中で最大のサイズだったかもしれない


しかし自分が太っていることを苦にするのではなく

太っていることをネタにして周りを湧かせる

そんな人だった


私ははまちゃんの席について罰ゲームで

マッコリを沢山飲むハメになってしまった


お酒が弱い私は眠たくなってくるし

吐き気を催すし最悪の状態だった


それでも笑顔で接客していたから

ママは私の体調の変化に全く気付いていなかった


ママはお店が終わったあと

どれ村という韓国料理のお店に行くと言い出した


明日の会社のことが脳裏をよぎり

お酒で麻痺して回らない頭を必死に回転させて

帰る方法を考えていたが何も思いうかばなくて

ママに明日会社もあるし帰りたいという事を伝えた


しかしママが了承も理解すらもしてくれるはずがなく

そのまま私も連行されることになった


私はとても不機嫌だった

眠たいしとにかく早く帰りたかった

アフターなんて行っている場合じゃないのに・・


どれ村についてハイテンションなママの隣で私は

必死に吐き気と睡魔と戦っていた


はまちゃんは私の変化に気付いてくれて

心配してくれたがママはゲストにその様な心配を

させる事が気に入らない人なので

しっかりしなさい!と私に耳打ちした


どうしてそんな流れになったかはボーっとしていたので

分からないがママが電話して泣いているフリを

しようという事になった


人が増えたらますます帰るきっかけが無くなってしまう・・


私は目の前が真っ暗になって絶望感でいっぱいになっていた

とにかく早く帰りたい・・そう思っている私の隣で

ママは迫真の演技をかまして心配した木下さんは

今からこっちへ向かうということになった


はまちゃんとママは木下さんが騙された事で

大笑いしていた。私は愛想笑いをした。


絶対2:00に帰るなんて不可能だ・・

私はますます笑顔になんてなれない心境になっていった


「眠いよなぁ?明日も会社やろ?大丈夫か?

俺がちゃんとタクシーで送るから

もうちょっとだけ付き合ってな?」


「あ・・はい。

気を遣わして本当にすみません」


そんな会話をして5分もたたない内に

木下さんとしらない男性が店にやってきた


「なんやねん成美!

やっぱりお前泣いてへんやんけ!!

おかしいと思ったらやっぱり演技かよ~!」


その男性は笑いながら言った

じゃあわざわざ来なくていいのに。

私はみんなの会話を冷めた目で傍観していた


成美ママと私の間にその男性は座った。

そしてはまちゃんが男性を紹介してくれた


「彼は桑ちゃんっていいます。

俺と幼稚園の時から一緒やねん」


「よ・・幼稚園?!

本当ですか?!!」


私にはそんなに古い付き合いの友達が

いないので素直にびっくりした


「桑ちゃんです。よろしく

成美のお店で働いてんの?」


「あ、はい。

まだ入店したばかりなんですけど・・

よろしくお願いします」


「そーなんや!

入店したばっかやのにもう成美に

アフターに振り回されてんや!w

気に入られてしまったんやなぁ~」


「そうなんですよ~汗」


「そやねん、桑ちゃん。

眠たい眠たいゆぅて半分死んではんねん~

やからもうちょっとしたら俺ら帰るわ」


桑ちゃんというその男性は

ケラケラと笑っていた



とても印象のいい男性だった。

彼はアパレル系の企業の経営者だった


この人達はみんな何かしらの会社を経営していたから

夜の仕事をするにあたってこの人達と仲良くしておく事は

必ず自分の為になると判断した


しかし色はかけたとしても

好きになったりする人達ではないそう思っていたが

なんとなく桑ちゃんにアプローチしようと考えていた



この日は30分程度しか喋っていなかったが

この人のことをもっと知りたいと思ったので解散して

タクシーの中で桑ちゃんの事をはまちゃんに質問し

少ないが彼の情報を入手することが出来た



最近桑ちゃんは失恋したということ

その女の子は広島の女の子で最近

広島に帰ってしまったという事

仕事がらみで一緒で夜の女の子ではなかったこと


・・・つまり彼女はいないという事だった



桑ちゃんに電話してもらって私に連絡先を教えてもいいか

確認してもらいアドレスをはまちゃんから教えてもらい

この日から桑ちゃんとたまにメールをするようになった



なぜ桑ちゃんかといえば特に理由はなかった。

印象がよかったから?タイプだったから?



それは今でも分からない。



でも何故か第一印象で桑ちゃんに私は惹かれていった