私は昼間は会社員、

そして夜はラウンジ嬢

休日は母親として忙しい毎日を送っていた



私が夜の仕事を始めることになったキッカケは

旦那の3度目の転職だった。


三度目の転職は私の親友の旦那さんの紹介で

始めた仕事だったが結局1週間しか続かなかった。


雇用保険の支給まで3ヶ月・・

私は少しでも生活費用の足しになるように夜の

仕事も掛け持つことにした


旦那の仕事が決まればすぐやめる一時的な

家計の救済と思っていたが彼は正社員ではなく

ホストという道を選んだ。


普通に働くことがばかばかしいと思ったのか?

ホストをしたいと相談を受けた時、

私は何を言っているのか最初は理解できなかった。


決して楽な仕事ではない・・

安定しない給料だ

休日らしい休日なんてない


私は何度も釘をさした


けれども彼の夜の世界への憧れは

強く大きなものになっていった


正社員を探すのではなく夜の仕事の求人ばかり見て

このお店はどう、あのお店より待遇がいい、

そんな事ばかりいう彼を私は飽きれて傍観するしかなかった


彼は一回言い出すとあまり他の意見に

耳を貸さない。これだけ彼の夜への憧れが

強くなってしまってはもし、正社員が決まったとしても

少しのアクシデントでまた退職、という事態に成りかねない。


今回の転職でホストを経験しておけば

やっぱりあの時俺はホストをしておけばよかった

などと不平不満を言われないだろうとも思った


妻である私からみても

彼がホストに向いているとは全く思えなかった


しかし彼のこの時の行動力にはビックリした。

いつもなら面接面接と彼のしりを叩いてようやく

重い腰を上げるのに今回は彼から面接のアポをとり

体験入店を終わらせてきた。


そして、正式採用・・


旦那が私の一番嫌いな職業である

ホストになった。


でも私は止めなかった。

何度も転職する彼を止めることに疲れてしまっていた


夜の世界よりも昼の世界のほうが

楽だという事実を身をもって体験すればいい


そう思っていた。