イチゴ栽培組合視察
村では夏秋イチゴを振興しています。8年ほど前に始まった取り組みですが、栽培には適していたのですが、出荷体制が整備されていなかったため、うまく流通させることができず、15戸ほどで開始しましたが、現在では4戸と減少しています。最近ではJAが出荷に参入したり、JAとしても長野県各地に夏秋イチゴの産地ができたりで、残った4戸の栽培者は意欲的に栽培に取り組んでいます。
さらには、近隣の町村での栽培者も、売木村イチゴ栽培組合に加入するなどの展開も見せています。
今回は環境に優しい農業(IPM)の考え方として、農薬を最小限に上手に利用する方法を研修しようと、某農薬メーカーの研究所にお邪魔し、説明をお聞きしました。
その途中で、冬は暖地で加温冬イチゴを、夏は売木や平谷に来て天然で夏秋イチゴを栽培している方の、冬イチゴの状況も視察させていただきました。
帰りには、売木村でイチゴの苗作りに取り組んでいる人のところで、昨年生産した苗の状況も視察させていただきました。売木で作った苗は非常に出来がよかったようで、ご満足のようすでした♪
そこで驚いたことは、自分の直売所で販売しているイチゴも、静岡県経済連という名前が入ったものを使用していたことでした。「JAも生産者も一丸となって産地を作る」ということで、そうしているのだそうです。
それに引き換え長野県の場合、自家用で使うお米にも「長野県経済連」の名前の入った袋は売ってもらえません。「JAに出荷しないものにはJAの名前の入ったものは一切使わせない」といったスタンスのようです。静岡県は大型農家もJAと相互協力しているようです。長野県の場合、大型農家ほどJA離れをしていっているようですが、JA経済連の考え方の違いもあるのかもしれません。
売木で苗を作っている中山さんのイチゴ直売所には、何と!ウルトラマン怪獣ジラースの作りものが飾ってありました^^