館山の春(その4) 赤山地下壕 | 心の旅 ー自然と町並みの美しさを求めてー

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太平洋戦争末期、軍部は本土に米軍が上陸するのは、九十九里か、館山かと悩んでいたようだ。

館山に上陸した場合、沖縄戦と同じく、1メートル前進するのに1週間という過酷な戦いを覚悟してと思われる。

そのため、館山には堅固な地下壕が残っている。

いつから、いつまでかかって壕を作ったか、資料が残っていない。戦後、米軍の手に渡るよりはということで廃棄したのではないか。

ともあれ、いま残っている地下壕は四方にはりめぐらされ、全長は1.6kmにものぼる。

終戦間近には、海軍病院として一部使われていた形跡がある。

中に入ると、壕は硬い岩盤をくりぬいて作られており、いまだにどこも損傷がない。

作るのに、さぞかし苦労されたと思う。

 


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この壕が、戦争に実際に使われていたら、館山市民も沖縄住民同様莫大な犠牲をはらうことになっていただろう。

 

この壕の入口辺りは、風が吹き抜けないような地形になっていて、平均温度が館山の他の場所よりは高いと見えて桜が咲いていた。

 


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 館山の植生は同じ千葉県でも千葉市とはかなり異なる。

千葉市では、珍しい「きぶし」がやはり壕の近くで咲いていた。

「きぶし」は木五倍子と書く。高さは3~4メートルで下の写真のように多数の黄色花を密に咲かせる。

花は半開状で丸まって咲く。

雌雄異株である。

 


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