昔、世田谷に城がありました。
そこにお嫁いりしたお姫様は鷺を大切に飼っていました。
ある日のこと、自分の夫が自分を亡き者にしようとしている計画に気づき、
鷺の足に自分を助けてくれるように自分の父への手紙をつけて放しました。
しかし、夫に気づかれて、鷺は矢で射られてしまいした。鷺はそれでも、姫を助けるために
懸命に飛び続けました。しかしながら、途中で力つきて、野原で死んでしまいました。
姫も助けの来る前に殺されてしまいました。
あくる年の春のことです。鷺の死んだ野原からいままで、見たことがないような草が生えてきました。
花が咲くと鷺とそっくりでした。人々は鷺の化身だと思い、さぎ草を名づけました。
鷺は草になっても姫のために懸命に飛び続けています。


