マレーハコガメについて解説します。

学名と名前の由来
マレーハコガメの学名は Cuora amboinensis です。種小名の amboinensis は「アンボン産の」という意味で、インドネシアのアンボン島が模式標本の産地です。和名や英名は、分布するマレー半島に由来しています。
生態
マレーハコガメは、熱帯雨林気候やサバナ気候の地域にある、主に標高500メートル以下の平地や丘陵にある流れの緩やかな河川・池沼・湿地・水路の周辺などに生息します。水中でも陸上でも採食を行い、植物質や動物質を食べます。危険を感じると、腹甲を折り曲げて背甲と腹甲後部の隙間をほぼ塞ぐことができます。繁殖様式は卵生で、年に2-4回に分けて1回に1-5個の卵を産みます。
大きさ
マレーハコガメは、最大甲長21.6センチメートルになります。オスよりもメスの方が大型になります。
特徴
マレーハコガメは、背甲が上から見ると楕円形や卵型で、縁甲板の後縁が尖らないことが特徴です。背甲の色彩は黒や暗褐色で、腹甲は黄色や淡黄色で、甲板ごとに暗色斑が入ります。頭部は小型で、吻端は尖らないことが多いです。頭部の色彩は褐色や暗褐色・黒で、左右に3本ずつ(頭部背面、眼窩、吻端から上顎・頸部にかけて)黄色の筋模様が入ります。
エサ
マレーハコガメは雑食性で、植物質や動物質を食べます。飼育下では、野菜や果物・キノコ・水草などの植物質や、昆虫・節足動物・甲殻類・巻貝類・魚類・両生類などの動物質を与えることができます。成体は植物質を好みますが、幼体は動物食傾向が強いです。
分布
マレーハコガメは、インド北東部(ニコバル諸島含む)、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ王国、バングラデシュ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ラオスに分布します。ハコガメ属およびイシガメ科で最も広域に分布する種です。
面白い雑学
マレーハコガメは、飼育下で20年以上生きることができると言われています。しかし、野生では乱獲や環境破壊などの影響で個体数が減少しており、絶滅危惧種に指定されています。マレーハコガメは、中国では食用や薬用にされることが多く、高値で取引されています。そのため、密漁や密輸の対象になっていることもあります。マレーハコガメの保護のためには、適切な管理や法律の遵守が必要です。


